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石段をのぼる 11月27日

月曜日。
前日の日記に書いたことで、愛宕神社の紅葉が気にかかり、
久しぶりに開店前の朝散歩で神社へお参りに行くことにした。
100段以上ある石段を上がるのも久しぶり。
情けないかな、半分登った辺りでゼーゼーと息が上がる。
この石段を毎日上ってお参りをしていたら、ご利益として
体力もつくだろうにと毎度思うのだけれど。
日常に追われているうちに、今年の紅葉のピークは残念ながら
逃してしまったが、散ったモミジやイチョウ、ケヤキの葉が、
階段を上がる際、足元しか見る余裕のない私を励ますように
地面をにぎやかに彩っていた。

ふぅーと登り切ったときの清々しさはいつ来ても変わらない。
思い切り深呼吸をして息を整え、まずはお参り。
願いごとは言わずにお礼と朝のご挨拶というのもいつものこと。
ケヤキにも両手を当てて、地面からではないけれどアーシング。
ハッと振り返って階段を見下ろすと、上っているときとは違う
朝陽に照らされた秋の名残の美しさが広がっていた。

キュッと肌が引きしまるほど冷たい空気。
前日の自分と約束を果たせたような気にもなって気持ちがいい。
一日の良いはじまりになりそうな。

11月27日(月)晴れ 最高気温14℃最低気温6℃
満月の光が青白く辺りを照らす夜。