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美容室  3月27日

月に一度の美容室の日。
振り返ると若かりし頃は、すぐに伸びてしまう
ショートヘアにしていても月に一度など、
美容室へは行っていなかった。
お金が無い時期というのもあったし、忙しさもあった。
美容師さんを困らせつつ、若さというものを盾になんとか
その時期を切り抜けていた。その頃通っていた美容室の
担当の方は、その辺も理解してくれて、伸びても感じよく
まとめられるようにと上手に仕上げてくれていたのだ。

あの頃に比べれば月に一度、無理なく美容室に行けるくらいにはなった。
歳を重ねた分、手をかけなければということもある。
30歳頃から思うところがあり、カラーリングはしばらくやめていたので、
20年くらいは色は入れずに地毛のままだったのではないだろうか。
それが何をきっかけというのでもないのだけれど、ふと
「カラーリングをまたやってみようかな」と思ったのである。
本当に気まぐれにふと。

シルバーヘアで素敵な方々が多くいらっしゃる。
実際にお会いしてかっこいいなぁと憧れる気持ちもある。
でもなぜか、少し抗ってみたいなどという気持ちがわいてきて、
昨年あたりからカラーリングを20年ぶりに再開させた。
なぜそうしたかという明確の理由があるわけでもないし、
若くありたいというのではない。何といったらいいのか。
お店に立って人前に出る以上、ちょっとは身綺麗にしなければという
思いだけのような気もしている。
2か月に1度のカラーリング。いつもカラーリングの色は
お任せにしているけれど、前回とは違う色になった髪色を見ると、
ちょっと嬉しくなっている自分がいる。
それが気持ちの張りにもなっている気がしているが、
いつまで続けるかはわからない。でも今のことろ
もうしばらく続けてもいいかななどと思ったりしている。
同じようにネイルも。今まで気にかけていなかったのだが、
これもまたふと思い立って、ネイルサロンへ行ってみることにした。
ネイリストが、老人介護福祉施設などへボランティアで出張しているという話も聞く。私ですら小さな高揚感があるのだから、ご年配の女性の方々も、喜びを感じているのだろう。いいことだと思う。

外側だけ整えても、中身が伴わなければとは思うし、
やりすぎてはそれはそれで品がなくなってしまうようで難しい。
歳を重ねてこの先まだ数年は身綺麗さに重きを置いても
良いように最近は考えている。
カラーリングやネイルをやめる日がやってきても、その気持ちは
忘れないでいたいと思う。今はその前段階の練習期間なのかもしれない。

3月27日(水)晴れ 最高気温10℃最低気温0℃
昨日の雪が積もって朝には残っていたけれど、あっという間に
サーっと跡形もなく溶け、あの大雪の仙台の景色がまるで
夢のように感じられるような晴れ間。