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動物園の飼育係、卒業しました。

卒業シーズンですね。

このたび、長谷川あひるは動物園を退職しました。

本日、3月31日を持ちまして、動物園の飼育係という肩書きが正式に無くなります。4年間、お世話になりました。

noteでは動物園の飼育係として発信していたことも多かったので、記事を楽しみにしてくださっていた方、すみません。現役ではなくなりますがこれからも動物園好き、動物好きとしてよろしくお願いします。

他のSNSでは書きましたがnoteにも正式に辞めましたのご報告。そして今までと今とこれからのことを書いておきたいと思います。

小さい頃からの夢

私が動物園の飼育係になりたかったのは小さい頃からの夢でした。ベタですが。なんでなりたいとか、物心着いた時にはなりたかったので正直理由もよく覚えてません。とりあえず動物が好きで、動物園に連れてってもらうのが好きだったみたいです。だから、そもそもなんでなりたかったの?と言われると毎回困っていました。笑

素直に言えば、

飼育係になりたかったから、なりました。

っていう感じです。

あのオリの向こうの動物たちのことをもっと知りたい、という好奇心だったんだろうと思います。

小学生の時の私に言ってあげたい。夢、叶えたよ!


担当した動物たち

ここで私が担当やお世話した、お世話になった動物たちを振り返ってみます。

・学生時代 、バイト


猛禽類


ウサギ

モルモット

ヤギ

ヒツジ

ポニー


・動物園


ウサギ

モルモット

ヤギ


ヒツジ

ウマ

ブタ

ポニー


ネズミ類
(↓オブトアレチネズミ)

(↓フサオスナネズミ熟睡中。。)


アルマジロ

モモンガ
(↓ホンシュウモモンガ)


スローロリス


フサオネズミカンガルー

レッサーパンダ

(↓幼いレッサーパンダ。小さかったね。。)

(↓普通のレッサーパンダに成長。元気に大きくなって良かった!)


マヌルネコ


ミーアキャット


プレーリードッグ


カナダヤマアラシ

(↓大好きなおばあちゃん。これからも元気で。)


ヤブイヌ


シロフクロウ



フェネック

(↓見る度アンタほんとキレイね〜って言ってしまう)

(↓可愛いだけじゃなく母は偉大です。尊敬している大好きなフェネックです。子育てお疲れ様。)


前半は家畜系の動物が多く、このままずっと家畜のままなのかなと思っていました。でも最後の2年で野生動物も担当できて良かったなと思ってます。心残りはないです。

こうして書いてみると本当にたくさんの動物たちと出会えました。出会えてよかった。本当にありがとう。

優秀な飼育員になれたとは言えないかもしれないけど、貴重な素敵な時間でした。

4年間。専門学校も含めたら6年間。本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。

動物たち、お世話になりました。

動物と関わる仕事をしていて

人間も動物だし、動物も私たちと同じ生き物だな

と思うようになりました。動物と人間の境が少しずつ曖昧になっていく感覚がありました。

動物だって嫌なことは嫌。どこか痛い時はテンション下がるし、嫌な相手もいる。なんか調子が悪い日っていうのもある。機嫌が悪い日もある。変な音がしたら怖い。晴れた日は気持ちいいし、寒い日は起きたくないし、ご飯は楽しみだし、美味しいものには夢中になる。

動物に対して、「それ、わかるわ〜!」が日々増えていきました。
これは長く働いてみて面白かったことのひとつです。

どの動物も、です。

人間も動物なんだ、と凄く思うようになりました。

生まれるってすごい

あともうひとつ、書いておきたい、働いていて印象に残ったこと。

生まれた時の喜び。

生まれるってすごいです。
育つってもっとすごいことです。

この感動を味わえたのは本当にやっててよかったと思いました。

命が生まれた時の喜びって凄まじくて。
なんでこんなに嬉しいんだって不思議になるくらい、ただただ感動します。どんな小さなネズミでもレッサーパンダでもその喜びは変わらなくて。

そしてとっっても可愛い!どの赤ちゃんも100%可愛い!!

赤ちゃんがいると毎日ドキドキしながら様子を見ていました。幸い、私の担当していたお母さん達は、こどもたちのお世話を自分でできたので飼育員の心配をよそに立派に育て上げてくれました。
お母さんは、偉大です。すごい、すごいです。

生まれてきてくれてありがとうと思いながら毎日成長を見守る日々は貴重で、本当に素晴らしい時間でした。

動物から学んだこと色々

また、動物を見ててこれは人生で覚えておこう思ったことが沢山あって、長くなりそうなので、メモ程度に書いときます

・怒りん坊はビビリ。余裕があるほど穏やか

・大人になるほど欲求に素直になる

・若いうちは基本的に何もかも怖い(個体差はあり)

・季節の変わり目は体調を崩す

・社会性のある動物は挨拶が大事

・育った環境が同じでも性格は生まれつきみんな違う



などなど…

動物ってほんとに面白いです。

働いてみて おわりに

動物園という世界はとっっても楽しかったです。
よく、憧れの場所で働いてみると現実と理想とのギャップに苦しむ、みたいなことを聞きますが私はそんなこともなく、むしろ知らなかった面白いことが沢山ありました。

動物園がもっと大好きになりました。働かなければ分からなかった動物たちの魅力や動物園という現場で働く面白さを知れたのは本当に良かったと思います。

もちろん、働かなきゃ分からない大変なことも、辛いことも、嫌なことも悔しいこともたっくさんありました。でも、それよりも楽しいことや面白いこともたっくさんありました。

一言で言えば、楽しかったです。

とても楽しい飼育員ライフでした。

親切にしていただいて、色んなことを教えてくださった職場の皆さんのおかげでもあります。
本当に素敵な動物園でした。

大変、大変お世話になりました!!

私は、今も、これからも、動物園、大好きです!

どうして辞めるのかとか、これからの事は長くなってしまうので次のnoteに書こうと思います。

動物園の飼育員としての私を応援してくださった皆さま、動物園でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました!

いいなと思うnoteがあったらサポートよろしくお願いします!