暑い日の動物園
酷暑、という言葉がぴったりの今日。
最高気温39℃というとんでもなく暑い日も動物園は開園する。
今日はそんな日の動物園のはなし。
開園前。
最近は早くからお客様がゲート前に並んでいる。(私たちの出勤より早かったりする。)
たくさんの人が並んでしまった時、そして暑い日は特に、本来の開園時間よりも早く開園することが多い。
よって、その時間までに開園準備を済ませなければならない。暑い日は、慌ただしく一日が始まる。
動物を放飼。寒いところに住む動物達は、その日の気温と湿度によって放飼するかしないか判断する。
レッサーパンダなど、真夏は専ら室内展示場。
開園までに外気温との温度差によりできたガラスの結露をぬぐう。
暑いところに棲む動物でも体調に考慮してプールに水を溜めたり、室内と出入り自由にしたりして暑さ対策をとる。
開園時間になりお客様がやってくる。
みんな暑い暑いと帽子や日傘などで暑さ対策をしている。小さい扇風機、子供たちも持っている。
…いいなぁ欲しい。
私の夏の対策は日焼け止めとキャップぐらいのものだ。あとはとらさんから頂いた濡らすと冷たいクールタオル。涼しい動物舎で時々体温を下げながらなんとかしのいでいる。レッサーパンダ舎とエサの竹冷蔵庫は、涼しい。
今までにない暑さに、日中気が抜けない。
去年は大丈夫でも今年大丈夫な保証はない。こまめに室温をチェックしたり、様子を見に行ったり。少しでも暑そうな素振りを見せたらエアコンの温度を下げたりプールの水をかえたり。今日は氷を与えた動物もいる。
お客様、スタッフ、動物、誰も体調を崩さないかと気を張って仕事をするので暑い日は特に疲れる。
閉園時間になりようやく少しだが気温が下がる。
暑さでなかなか姿を表さなかったプレーリードッグなどの健康観察をしつつ、締め作業をする。
今日はなんとか無事に終わった。
明日も、明後日も、誰も倒れませんように。
この夏、無事に乗り切れますように。
みなさんも暑さ対策を万全に、お出かけください。
今日は、動物園が酷暑だった日
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