【虫注意】脱皮を見た。

今日は、タイトルの通り、ある昆虫の脱皮中に遭遇した話。

私が脱皮を目撃した虫、

その名は

カマドウマ。

通称便所コオロギである。
田舎者なら誰もが知っている、あのバッタのおばけみたいな虫。

カマドウマが脱皮をする事を皆さんはご存知だろうか。私は知らなかった。毎日何匹もの様々なサイズのカマドウマと仕事をしているが、脱皮を見たのは初めてである。

この後脱皮の写真が出てくるので苦手な方はご注意を。

立派なカマドウマ。思わず撮ってしまった。
脱皮後の体は白くて柔らかそうで、でもまだ脱皮の途中みたいだったのでそっとしておいた。
ガンバレ。

動物園は自然豊かな場所なので、当然虫も多い。
動物舎では毎日何十匹と虫を見るので慣れてしまった。カマドウマとゴキブリは仕事仲間同然である。
動物園の仕事は可愛い動物とばかり触れ合える訳ではないのだ。（もとろん綺麗な動物舎もあるが）ここに来てだいぶたくましくなったと思う。

カマドウマは、水周りに出没することが多い。シンクにいつも2-3匹いる。毎日同じ個体でないとは思うが、いつもいるので最近カマドウマにもおはようと言っている。

水が好きなのか動物の飲水などでよく溺れている。食器洗い中シンクの中で何度も溺れそうになるので助ける。
別にカマドウマに愛情がある訳では無いが、この仕事をしていると、死にそう、な状態を見逃すことが出来なくなった。助ければ生きれる命を見捨てることが出来なくなった。職業病かもしれない。
カマドウマでも近くで死んでしまうと少し凹む。早く気づけばよかったと思う。

そんな感じで、カマドウマとの飼育員ライフは続く。明日は何匹見るかな。

今日はカマドウマの脱皮を見た日。