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げんかつぎ

「げんかつぎ」とは、ある物事に対して、以前に良い結果が出た行為を繰り返し行うことで吉兆を推し量ること。また、良い前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にする、すなわち、縁起を気にすることや、縁起を気にして物事の成功を願った行動を行うこと。
(ウィキペディアより)

「験担ぎ」と書くことを初めて知りました。

昨日ピアノの調律をしてもらったことを書きましたが、その際にピアノの蓋を全開にしたんですよね。普段はご近所さんとの関係もあり、いたずらに開放させることがないので、数年ぶりのことでした。
せっかくなので音を出してみると・・蓋を閉めている時と比べ物にならないくらい良い音が鳴って驚いてしまいました。

そう言えば、子どもの時は、本番が近くなったくらいのタイミングで同じように蓋を全開にして練習していました。いつもより自分の音が聞こえるようになるので無理に音を出そうとしなくなり、余計な力が抜けて更に良い音になるし、本番になって急に自分の音が聞こえすぎてパニックにならないための予防線にもなります。あとは、自分の打鍵に合わせてハンマーが弦をアタックする様子を見るのは楽しいものです。
そんなわけで、コンクールや人前で演奏する前日くらいには、ピアノの蓋を全開して、テンションとモチベーションを上げるのでした。

これは厳密にはげんかつぎとは言わないかもしれません。でも、1度コンクールで良い賞をいただいた時に着ていた服は、かなりの期間本番で着続けましたね。着すぎて完全に色褪せていたので、母親は捨てたがっていたけれど、子どもの頃の自分にとっては問題なし。なかなかみすぼらしい格好だったんだろうなぁ笑

さすがに今はそういうことはしないけど、新しいネクタイやスーツを着てステージに出るときは、テンションが上がるので、そういった要素をうまく取り入れながら本番にのぞんでいます。

ま、どんなに験を担ごうと、良くも悪くも練習の成果は自分を裏切りません。それでも少しでも良い結果を持ち帰りたいと思う気持ちで何かにすがりたくなっちゃうのは仕方ないことですよねぇ。

ただ、本番前に蓋を全開にして弾くのは気持ちが変わって結構いいことだったように思うので、ピアノを習っている方はご近所から苦情がこない範囲で、ぜひ試してみてくださいね。

では、また明日!

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