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感覚で伝えたい

今日はチューバ吹き君と合わせ練習をしました。
前回から実に3週間近く経ったのだけど、なかなか良い内容になったと思います。

2人なので、お互いに思ったことを言い合いながら進んでいくのですが、使う言葉が似ているのか、感覚的な部分が共通するのか、意見を出し合う過程でのストレスがほとんどないことが嬉しかったです。

こうしたいなぁと思ったときに具体的に言葉に置き換える場合と、イメージのまま伝える場合があります。例をあげると、前者は「一つ一つの音を粘らせずに軽快に前に進む感じで」というのを、僕の場合後者は「サクサク進む感じで」と言います。

前者の方が具体的で間違いないのだけれど、実際にこの感じでやり取りをし続けると、かなり疲れます。うまく言葉が見つからなくてかえって伝わらないこともあります。

そこで、「サクサク」の出番です。「サクサク進む」ってナニ?かもしれませんが、スナック菓子でも口にするようにサックリ軽く、かつ歯ごたえ良く、次々手が伸びて食が進む感じの音だろうなというイメージが伝われば、あぁ、粘らずに軽快な感じなのだなとわかってもらえるのです。

この、後者の概念でやり取りができると本当に楽です。「軽く、リズムの緩急をしっかりつけて」

「可愛らしい音で🐦」、
「一つ一つの音の発音をしっかりさせて響かせつつ、遠くに飛ばすように」

「キラキラさせて✨」、
「音の密度を増やして、それぞれの音符の長さギリギリまで残して」

「ズーンと重く🔩」。
イメージで伝われば、あとはその受け取った感覚で相手が音をどう変えるかを確認し、調整をしていく。もちろん初めは一つ一つ細かく言葉で表さないといけないのかもしれないけれど、慣れてくると相手との間に共通言語というか、この人が使うこの言葉はこういうことだよな、と理解できる時が来るので、今日合わせた相手とはそういう関係になったんだなぁと嬉しかったです。

まあ、いくら一緒に時を過ごしても、感覚的に言葉が通じない人はいるし、それがただイメージの弱い人という可能性もあるし、実際いたけれど、こちらの言葉一つ一つに「それどういう意味?」と聞かれたのはとても疲れたし、楽しいと思えなかったんだよなぁ。
ただ、色んな人と音楽を作っていこうとするなら、どちらのパターンでもうまく進められるようになっておいた方が絶対に良いと思います。だから、曲想の付け方についてディスカッションする上で言語が豊富かどうかで、その人の音楽のレベルもある程度わかってしまうのが本当のところです。色んな切り口でアプローチできるかどうか、そんなことも見定めの基準となるでしょう。

ということで、皆さんもぜひ自分のイメージを色んな方法で相手に伝える練習をしてみてくださいね。

では、また明日!

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