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魔法使いじゅんじゅん

子どもの頃、何になりたかった?と聞かれたら、「魔法使いになりたかった」と答えます。ふざけてるわけじゃなくて、不思議ちゃんでもなくて、本気です。

ただ、サリーちゃんとかおじゃ魔女とか女の子向けじゃなくて、怪しいローブを纏っている敵キャラでもなくて、ゲームの世界に出てくるような、味方の援護をしたり、体力を回復させたり、時には自らが強い魔法で相手を攻撃したりするような魔法使い。ドラクエやファイナルファンタジーで言ったら賢者のようなポジション。
常に戦況を読み、味方が安全に戦えるための計算をしながら行動し、自分の働き方次第で戦闘結果が大きく変わることもある、責任の大きい役割。主人公や戦士キャラのように腕っぷしが強いわけではないけれど、知識と経験を使って後方支援をするポジションにとても憧れていました。

今でもその気持ちは変わっていなくて、何か事を起こす時に自分は表に出ないで誰かをもり立てて、サポートに徹する。成功した時の評価もその人に向くようにして、自分は何食わぬ顔で片付けでもしてるのが気楽。
実を言うと自分が主になるのはいくらでもできるけど、別にそんなの興味ないし、誰か他の人を持ち上げて達成感とモチベーションを感じてもらった方がよっぽどいいかなって思って。欲がないと言うと嘘になるけど、あまり執着はしてないかも。

こうやって、後方支援型、縁の下の力持ち的なポジションを目指している自分にとって、音楽で言うけん盤パートはうってつけだと思うね。その時の演奏メンバーの状態を聴きながら、メロディー、ベースライン、リズムなど、足りないところを補強したり、時にはテンポを上げ下げして音楽を引っ張っていったり、それぞれの楽器の役割にこだわらなければなんだってできてしまう楽器だし、クラシックや合唱でも同じようなことが言える。そういう点では、ピアノという楽器を選んだところから、自分の性格や志向に合っていたのかなと思います。

もちろん主役にならないといけないこともあるので、その時は前に出てしっかり目立てるようにも頑張ってます。「みんな、これから僕の魔法で一気に敵をやっつけるから、下がるんだ!」の気持ちで。隠し玉は常に用意しておく作戦で。

では、また明日!

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