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【劇評230】博多座の菊之助二題。『与話情浮名横櫛』と『身替座禅』の出来やいかに。八枚。

 博多へと旅立つ

 六月博多座大歌舞伎、緊急事態宣言下の博多を訪ねた。

 飛行機を予約するときから、現在が「緊急事態」であると知れた。羽田、福岡は、幹線だと思うが、大半の便がのきなみ欠航となっている。そのため、登場した便は、空席などなく、満員御礼の三密状態で、航空会社が極限まで追い詰められているとわかった。

 ホテルにつくと、カフエテリア以外のすべてのレストランが閉鎖されている。オールデイと名のつくカフェテリアも20時で閉まる。都市ホテルのロビーはがらんとしていて、十分な機能を提供することができなくなっている。

 ホテルに隣接した博多座は、梅玉、時蔵、菊之助を中心とした一座である。

 菊之助は、昼の部、夜の部、それぞれで芯を取る。その出来やいかに。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。