役者は親の死に目に会えないというが、それだけ厳しく、自分を律する仕事だということだろう。歌舞伎座の第二部を見た。菊之助、勘九郎の「ぢいさんばあさん」は、宇野信夫の傑作だけれど、菊之助のるんが、老いた姿になって現れたときは思わず滂沱した。人が老いて、死ぬことの意味が込めらていた。
年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。