二五歳の頃から、ずいぶん長い間、途切れることなく劇評を書いてきました。なぜ、こんな仕事を選んだのか、日々どんなことを考えて劇場に行くのか、原稿を書くにあたってどんな資料にあたった…
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2024年6月の記事一覧
【劇評家の仕事1】 野田秀樹の『正三角関係』を観る前に、『カラマーゾフの兄弟』を読むべきか。くやしいので私は読みます。「正三角関係」のトリプルミーニングについて。
劇場に行く前に、戯曲を読むかどうか。 これはなかなかむずかしい選択です。 もっとも、シェイクスピアやチェーホフのような古典は、すでに戯曲を読んでいますし、異なる演出家の上演を何度も観ています。また、たとえば、新訳による上演であっても、ことさら事前に戯曲を読むようなことはまず、ありません。 ならば、新作の場合はどうか。『悲劇喜劇』のような演劇雑誌に掲載されていても、丹念に読んだりすることは、今までしてきませんでした。英・ガーディアンのマイケル・ビリントンの劇評集のタ
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