活性化するオープンチャットと過疎化するオープンチャットの違い
LINEユーザーが匿名で参加できる機能「オープンチャット」がスタートしてから、ちょうど10日ほど経ちました。たった10日ですが、活性化しているものと過疎化しているものを比べて、その違いを自分なりに考えてみました。
参考にした活性化しているオープンチャット
どちらも開設から1週間以上経っているのに、1時間に10件以上の投稿が発生し、ユーザー数が伸び続けているオープンチャットです。
稼ぐまち駆け込み寺
(チャット主:木下 斉さん)
ほめてもらえるオープンチャット
(チャット主:竹村 俊助さん)
導入期・成長期・成熟期における活性化オープンチャットの特徴
導入期:チャットルームをクリックさせる企画力とネーミング力が重要
先行してビッグワード・カテゴリーを押さえたチャット、あるいはチャット主のネームバリューやSNS発信力があるチャットが、ユーザーを集めている傾向がありました。チャット一覧からの流入も相当数あるようです。
チャットルームに参加するのはワンクリックで済むので、いかにチャットルームの入口に誘導するかが最大のポイントになります。誰でも簡単にルームは作れるので、差別化と自分の部屋がどう目立つかがカギです。
しかし「たくさんの人を集めること」を目的にすることで、その後の「成長期」「成熟期」で過疎化してしまったチャットも多くありました。
また出会い系やアダルト投稿利用が増えて、いまは年齢確認を行っていないアカウントや未成年には、検索窓が表示されない仕様になっています。ただ立ち上げただけでは、人が集まりにくくなっているようです。SNS発信力のない方は、発信力のある方に入ってもらい、発信に協力してもらう必要があります。
成長期:チャット主のコミュ力と盛り上げ力が重要
成長期でつまずくチャットは、チャット主にやる気がない場合です。「どんなルールで何を投稿するか?」が定着すると、チャットが自走し、活性化します。ただ、最初にルール化をがっつりやり過ぎると投稿しにくくなるようです。「ルールの明文化」より「誰かが見本を作って、それを皆が真似する文化を作る」流れを導くのが重要のようです。
成熟期:ミッションとアクションが明確化することが重要
ユーザーが飽きてきます。このフェーズで活性化しているチャットは「ミッション」と「アクション」が明確で、リピーター率が高いところです。
【ほめてもらえるオープンチャットの場合】
ミッション:お互いをほめて元気になる
アクション:ほめられたいことを気軽に書く・誰かの発言をほめる
「その発言はここが間違っている」「辛いなら止めたらいいじゃないか」「それぐらい他の人でもやっている」という投稿がありません。ほめるだけで良い・難しくほめなくて良いというシンプルなルールと事例が生まれてるのがポイントです。
【稼ぐまち駆け込み寺の場合】
ミッション:稼ぐまちづくりに向けた挑戦
アクション:自分の土地や仕事での経験の共有・毎日出る宿題の回答
参加者は地方の経営者、自営業、地方公務員の方が多いです。地方創生、地域活性化という課題に対して、実体験や意見を挙げるアクションが活性化しています。
活性化するコミュニティには「ミッション」がある
以前、色んなコミュニティマネジャーが集まるイベントに参加しました。
そこで何人かに訊いた「活性化するコミュニティの共通点」は「ミッションが明確化され、メンバーにそれが共有されていること」でした。
コミュニティを作るにあたって「どう人を集めるか」だけを考えてしまいがちですが「何を解決し、どこに向かう集団なのか」を少しだけ考えると上手くいくのかも知れません。
ちなみにこれを公開しようと思ったタイミングで、ちょうど「稼ぐまち駆け込み寺」の木下斉さんから、オープンチャットの運営に関するまとめnoteが出ていました。こちらも合わせてご覧になってください!
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