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知らないことが、傷つける

六年ほど前に体験した、自分の戒めとしている体験を一つ。

軽井沢に、職場の親睦旅行で行った時のこと。
軽井沢で自由時間となり、プリンスショッピングプラザか、旧軽井沢を散策するかとなったので、私は旧軽井沢を選択。
カトリック軽井沢教会が見たかったのです。
聖パウロ教会という名でも知られるこの教会は、アントニン・レーモンドの設計。母校のチャペルの設計者が手掛けた建物ということで、興味を持っていました。
内部も見学させていただき、集合場所へ戻る時のみちすがら。
たまたまそこで合流した上司から、
「(教会で)勧誘とかされなかった?」
と、言われてびっくり仰天。
いくら一人で見に行ったからって、そりゃないでしょ。
自分はミッション系大学の聖歌隊で過ごしていたし、知り合いの中にはカトリックの信徒の方もいました。
なので礼拝にもミサにも参列したことがあり、きちんとしたところはむやみに勧誘なんてしないことはよく知っています。
そもそも、観光名所にもなっているところだし、だいたい、横浜教区に属する由緒正しきカトリック教会なんですけどねぇ…
でも、キリスト教のことを知らない人にとっては、胡散臭い新興宗教と同列なのか…と、悲しくなりました。
その上司はとてもいい方で、お世話になっていただけに、その一言で、とても残念な気持ちになりました。

日本人にとってはあまり馴染みの無い感覚だけど、宗教は、その人の根幹をなすものであるとがとても多いです。
偏見無く、相手をきちんと尊重しなくては、と痛感した出来事でした。
そして、わからなければ、「知らないから教えてほしい」と言えるようになろう、とも…


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