保険会社にまつわる勘違い(不動産編)
こんにちは！はせたくです！
SNSや実社会の至るところで、「保険会社がなぜ一等地に不動産を所有しているのか。そんなお金があるなら保険料を安くするべきだ。」といった論調で発言されている方がいます。
「◯◯生命ビル」ってよく見かけます。
しかも、みんな良い所に建ってる。
これは怪しい...保険料を無駄遣いしているのでは？
といった具合で批判がされています。
今回はこの誤解を解きたいと思います！
早速答えですが、保険会社が不動産を保有しているのは「不動産に投資をしているから」です。
保険会社が無駄遣いをしている訳ではありません。
これは各保険会社の財務諸表からも確認ができます。
【参照：第一生命 2020年度決算のお知らせ】
6〜12ページにわたって、資産の構成や運用利回りについての記載があります。
例に挙げた第一生命では、資産全体の2.8%に相当する1兆764億円の不動産のうち、7,662億円を投資用不動産(占率2.0%)として保有しています。
(そもそも、この程度の占率であれば仮に無駄遣いをしていたとしても保険料にほとんど影響は無さそうです。無駄遣いはダメですけどね。)
その不動産で、資産運用収益の6.0%にあたる737億円の収益を上げています。
費用を鑑みた運用利回りも4.59%と保有資産の大半を占める公社債などと比較して決して悪くありません。
いざという時に保険金を迅速に支払うことができるように、保険会社はその資産の大半を公社債等を用いて運用をして支払いに備えています。
不動産への投資もその一環です。
これって保険契約者の立場から見ても有益ではありませんか？
そんな不動産を取り上げて保険会社を批判するのってポイントがずれていると思いませんか？
そして、このような批判をする人の多くが、保険の解約と「浮いた保険料で◯◯を買おう」といったメッセージを抱き合わせて発信していたりするんです。
僕からしたら在りもしない風説を流して、自分の利益に誘導しようとしているようにしか見えないです。
はっきり言ってそちらの方が有害だと思います。
今回は不動産の切り口で保険会社にまつわる勘違いを解説しました。
このnoteがどれだけの数の方に届くかわかりませんが、誤った理解が広まっていかないことを願います。
最後までお読みくださりありがとうございます！
はせたく
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