慌てずに

僕が高校生三年生のときに、みんなの耳にタコができるほど言っていた、慌てなさんなの精神。ただ単純に慌てないことを目標とした言葉で、僕の友人の生き様から名付けた。僕は男性脳なので、1つのことにしか集中できず、同時進行で物事を進める能力が低い。部活で管理職に当たっていたのであれもやらなくちゃいけない、これもやらなくちゃいけない、となった経験がみんなにはあるのかわからないけれど、僕はその状態が一年半くらい続いて身体的にも精神的にも本当にきつくて、常にいらだっていた。当時、自分の中に、僕がやらなきゃ、僕がやった方が速い、という考えがあった。それが間違いで、勿論自分がやらなきゃいけないものもあるけれど、周りに託すということがすごく大切である。中には変な人もいて全然話を聞いてないし任せた仕事も中途半端な人がいると思う。もし、そこでミスが発覚したりとか謝らなくちゃいけない時は当然謝るけれど、自分が犯したミスではないこともあって気持ちがすごく楽だった。だから、慌てなさんなの精神は、慌てずゆっくり仕事を片付けるということが正しい解釈ではなくて、冷静に周りに仕事を振るという解釈である。振る仕事の量があまりに多くてパニックになった時は、仕事を振る作業さえも任せてしまい自分は、これ以上どんな仕事があるのかを書き出す仕事をしたらいい。案外楽だし重要な仕事なので達成感もある。言われる前に仕事をしなくちゃ、と思って、した仕事が結局要らなくて無駄なことにならないためにも、慌てなさんなの精神を身につけることが自分の身を守る術として重要であると思う。

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