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【ミニ社長塾 第38講】「強くて愛される会社」という存在の結果と根拠が、そこにある。

おつかれさまです。
中小企業診断士で、社長の後継者に【徹底伴走】するコンサルタントの長谷川です。

以前の記事の中で、私が携わっている「アタックス社長塾」の目的が「強くて愛される会社を一社でも多く創ること」ですという話をしました。

その中で、「あるべき姿を具体化するために、もっと色々な会社を見た方が良いです」といったことも書きました。今回は、その具体的な話をしたくて、企業視察会について書いていきます。

今回のミニ社長塾の第38講も、どうぞよろしくお願いいたします!

1.肌で感じないと分からない(MIC株式会社の事例)

某ラジオ番組で話題のMICさんですが、、

MICさんには第20期社長塾のプログラムにある企業視察会で訪問させていただきました。当日は水上会長(パネルになっている!)の講話と、社内見学などを行わせていただきました。

私たちのような会社が、どうして日頃忙しい経営者の方を「是非一緒に行きましょう!」と企業視察にお誘いするのかと言いますと……

非日常の時間をつくることによる気分転換もありますが、一番は自社の経営を客観視し「あるべき姿」を見つめ直していただくため、です。

「あるべき姿」の再設定というのはとても難しいです。なぜならば、色々と社内で幹部の方々とも話し合われて「これで行こう!」となって進めていたものにブレーキをかける、ことになりますので。そのブレーキには、経営者の強い想いや決断が必要です。

視察会は、その思いや決断を促すのに十分な力があります。その理由は、「強くて愛される会社」という存在の結果と根拠が、そこにあるからです。

経営者の話は講演会やセミナーだけでなく、YouTubeなどの動画(コンテンツ)でも受け取ることができるのですが、その結果が生み出される根拠となる現場、そして社員の方々の姿というのは話からだけでは受け取れません。そこを「肌で感じ取る」ことができるのには物凄い力を感じ取ることができます。

今回のMICさんもそうで、社員の方々の熱量を凄く感じました。経営者の方だと、私よりももっと感じ取ることができると思います。

私は、社員一人ひとりが働いておられる姿を目の当たりにして、仕事への熱量のかけ方を感じ取ることができました。そして、それを実現している環境として「社員教育の充実」や「パフォーマンスを最大化する仕事場の自由度」など、行ってみないと分からないものが多かったです。

水上会長の講話の中にあった「現状維持ではダメ。現状を打破していくくらいのチャレンジをしないと現状維持すらできない」という言葉や「変革をするリスクとしないリスク、どちらの方が大きいか?」といった問いかけなども、経営者の皆さまには刺激となったのではないでしょうか?

何かを変えないといけない、と思われているときに一番ダメなのは「動かないこと」です。思っているだけでは何も変わらないです。思ったのであれば、まず動かないといけないです

また、「考える」と「悩む」では大きな違いがあります。「悩む」のは情報が足りていないからかもしれません。それなら、情報を仕入れに誰かに話すことが良いと思います。まずは、動いてみることが吉です。

2.「あり方」を浸透させる(株式会社マコセエージェンシーの事例)

強くて愛される会社研究所、というのが当社にはありまして、毎月厳選している「強くて愛される会社」1社を訪問するのが経営者の皆さまに好評をいただいています。

何社か今年も訪問させていただいているのですが、今年の中で非常に印象深かったのが、このマコセエージェンシーさんです。

九州・鹿児島にある総合広告代理店なのですが、メインの事業はオリジナル会葬礼状や会葬パネルのデザイン、葬儀に関するイベント、アルバム作成など。

葬儀関係の事業だから印象深かった、というわけではなく、お客様の「想い」にどれだけ寄り添った仕事をしているか、という「あり方」に感銘を受けたからです。

「顧客提供価値」という言葉もあるので誤解が生まれがちですが、「価値」は提供する側ではなく受ける側=お客様が決めるものです。どれだけ美味しいケーキで価値があると思っていても、高級ホテルのケーキバイキングの前ではほぼ売れません。「お腹一杯食べたから……」という人にとってはそれほどの価値を感じてもらえないからです。

私が感銘を受けたポイントは、まさに「価値」を正確に定義されていたから。そして、そのことを社員の方々にもしっかりと浸透させる仕組みがあることと、「やりがい搾取」にならないような仕組みがあることに凄みを感じました。

その仕組みの一つが社員教育であり、社員表彰の場であるのですが、会社が商品やサービスを提供する上で、お客様と繋ぐものは「ヒト」です。先ほどのMICさんもそうですが、「社員にどれだけ投資をしていけるか」が「強くて愛される会社」になる上では欠かせないところだと感じています。

3.それを自社にどう生かすか

視察会はバスツアーなので帰りの車内では「参加者の感想をシェアする」時間があります。

この時間が面白くて、単に「スゴイです」「楽しかったです」で終わらないのが経営者の方々です。必ず自社(自分)の経営に活かすことを考えられています。「そういう視点があるのか」「その考え方は勉強になります」といったように刺激を受け合うのも良いことだと思います。

ただ、大事なのはその後で、「では、何を今からやっていくか」という実行です。

冒頭で述べたように、視察ツアーの目的は自社の経営を客観視し「あるべき姿」を見つめ直していただく、ことです。

そのあと、やるべきことは「現状」とのギャップを計算し、問題が何かを把握すること。そして、問題を解決するために(=あるべき姿に向かうために)どのような課題を設定し取り組んでいけばよいか、を決めていくこと。ここで決めたことを「やり切る」ことで、視察ツアーに参加した意味がすごくあると思います。

是非、一度視察ツアーに行ってみてください。

おススメは、自社の事業と異なる業種です。事業は違っても、根本的な経営者の考え方は事業によって大きく変わることはありません。ただ、自社の業界では目を付けていないことで成果が実証されているビジネスモデルに触れることは、大きなヒントになるはずです。

今回の記事は「強くて愛される会社」という存在の結果と根拠が、そこにある。」ということで、企業視察会について色々とお話をいたしました。是非、視察ツアーのラインナップをチェックいただけますと幸いです。

次回の【ミニ社長塾】も、どうぞよろしくお願いいたします。

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