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不妊治療を理由に退職したら

不妊治療に専念

体外受精を始めてから1年半が経った6月に、
13年勤めた職場を退職した。
出来れば産休・育休と取りたかった。
だから結婚しても引越ししても頑張って通勤してきた。
でも、職場の重圧と治療の成果が出ない不安が重なって限界が来た。

退職した職場の部署は少数で、不妊治療に対してとても協力的だった。
通院の日は早帰りさせてもらったり、移植後はお休みをもらったり。
ワガママを通してもらっていたけど、申し訳ない気持ちが大きくなるばかりだった。不妊治療を知らない他の部署や上層部からは、色んな仕事が回ってきた。
「不妊治療をしているので出来ません!!」
この言葉は絶対に口にしたくなかった。
他にも家庭の事情がある人もいるだろうし、不妊治療を盾に悲劇のヒロインにはなりたくなかった。
夫の協力的な後押しもあって、私は退職を選んだ。

退職してみて・・・

実際に退職してみると税金・健康保険みたいな生きるために必要な経費が大きいということ。

健康保険

まずは保険で不妊治療を受けるにあたって大切な「健康保険」
会社員の場合は職場が半分負担してくれるけど、退職したらそうはいかない。
退職した場合、「国民健康保険・任意継続保険・家族の扶養に入る」
この3パターンになるようだけど、私の場合失業保険を申請するつもりだったので収入があるとみなされて扶養には入れない。
そのため、国民健康保険か任意継続保険になる。
体外受精をしていると保険内の治療でも高額療養費の限度額を超えることがある。
保険内だからこそ、高額療養費の申請を出せて、私は8万円以上・4ヶ月目からは4万円以上かかった治療費は還付してもらえるシステムがある。
これは、退職しても4ヶ月目以上というステータスは継続されると加入保険先に教えてもらったので、「任意継続」を選択した。

失業保険

不妊治療のために退職をすると、
①不妊治療をしながら求職活動をする
②不妊治療に専念するため仕事をしない
この2つが選択できる。
①を選択すると、失業保険の給付申請をすることになる。自己都合なので2ヶ月の待機期間を経て給付されるけれど、職場からの離職票が届くのに時間がかかったりと大体もらえるまでに3ヶ月かかると思った方が良いと思った。
その間全くの無給になるから、健康保険・住民税・国民年金などの支払いがあって
どんどんお金がなくなる不安がとても大きい。

②を選択するには、失業保険の給付延長を申請する必要がある。
事前に自治体のハローワークに問い合わせたところ、不妊治療は給付延長の理由になるので、必要な書類を提出必要があるということだった。
最初は夫の扶養に入って、雇用保険に入らない程度でパートをしながら不妊治療に専念するつもりだったが、聞いてみるとちょっとの時間でも就労とみなされるらしく、内職以外は認められないということだった。
ちなみに診断書は必要なのか?と聞いてみた。働きながら通院してきたので、専念したい気持ちだけで医師から「就労不能」の診断書を書いてもらうのは気が引けるからだ。
私の地域の管轄ハローワークは不必要で治療計画書があれば大丈夫とのことだった。「診断書もらうにもお金が必要ですし、専念することと就労できないのは違うと判断していますよ」と言われた。
でも、他の地域のハローワークでは診断書必須というブログを読んだりしたので、地域によるというのが答えだと思う。

不妊治療を理由に退職してみたら

思ったよりお金がかかる!
この一言が全てかもしれない。フルタイムで働き続けてきたので、お金を稼ぐということから離れてみると不安でしょうがない。
でも、通院先のクリニックで次の来院日を決める時に「大丈夫です!」とシフトを気にしなくて良くなったことは本当にストレスフリー!!!!
午前中にも通院できるし、帰宅時間が22時近くなることもない。

今は失業保険を申請しながら、週3日のパートを探して求職活動をしている。
パートの面接行った時の話をまた次のnoteに書くことに決めた。

お金の不安もあるけど、気持ちはゆったり過ごせている毎日。
夫のお給料あってのことだから、感謝しながら治療を頑張っていこうと思う。




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