通りすがりの喫茶店

仕事終わりの夕暮れ時、お気に入りの喫茶店により1杯だけ珈琲を飲む時間。

カウンターから見える、開けっぱなしになった入り口。そこから見える人通りがなんだか懐かしくて、寂しい心を満たしてくれる。

カウンターの中ではカチャカチャと手際よく食器を拭く音がする。素敵な年配のマスターらしき人と店員がコーヒーの入れ方の話をしている。

外を見ると、当たり前だが私とは関係のない見知らぬ人たちが歩いている。

でも、

そんな自分と関係のない人たちでさえ、
外を通る人たちは独り身の私をあたたかい気持ちにさせてくれる。

仕事終わりの夕方。

ほっとひと息ついて、大好きなコーヒーをいっぱいだけ飲む。

こんな時間も私には幸せで、「私けっこう自由に好きに生きてるなー」としみじみ感じられて幸せな瞬間なのだ。

私の3年後、隣に誰かがいるといいなあと
思いながらコーヒーを飲み干した。

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