『三体』完結まで読んで夢枕獏を思うこと ※ネタばれなし

最近なんかすごい疲れていて、GWに入ってちょっと元気が出たので気分転換をしたくて、ずっと書店で見かけていた『三体』を読むことにした。急に読むことに決めたのは、ふだんから読んでいるブログで紹介されたから。

SFは、数えるほどしか読んだことがない。どれがSFですか?というのもよくわかっていない。「ハヤカワ」って書いてあったらSF、ぐらいの浅いイメージ。記憶にあるSFは『ソラリス』とか『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とか、『虐殺器官』……とにかくよくわかっていないので、SFを読んだ!と言えそうなのはそれくらい。『虐殺器官』は面白かった覚えがある。

GWに黒暗森林まで読んで「マジかー!(細かいところ全然わかんねえけど)おもしれー!」となってるところで、月末に完結編出るじゃんということに気づいた。幸運。即予約。

完結編の死神永生もよかった。好みでいえば黒暗森林のほうが好みだけどそれはそれ。

久々に小説へのテンションが上がって、そしたらなぜか自分が一番好きな小説家のことが頭をよぎるようになった。

子どものときに夢枕獏の『陰陽師』が大好きになって、繰り返し読んでいた。それから20年くらい経つけどまだ連載が続いているのですごい。夢枕獏の作品はものすごく多いし、とにかく続いている場合が多いので、読んでいない作品もたくさんある。読んでないのはバトル多めの作品(キマイラ、餓狼伝…etc.)。読んだのは比較的短く終わってるもの(上弦の月を喰べる獅子、シナン、鳥葬の山、腐りゆく天使、沙門空海唐の国にて鬼と宴す…etc.)。

三体を読んだあと、急に思い出したのは夢枕獏の『涅槃の王』だった。読んだ時の自分のテンションの上がり方が似てるのかな?あとは、もしかしたら読んでいる際中に頭の中にうかぶ「色」が似ていたような気がする。

Amazonで紹介文を見たら、『涅槃の王』は「大河小説」らしい。「大河小説」をコトバンクで調べてみたけど、そういう意味では『三体』は「大河」どころではなくて、天の河すらたいしたことないみたいな感じだった。

3月に、「闇と炎の秘儀 お水取り~奈良・東大寺修二会~」というテレビ番組に夢枕獏が出ていて、ニコニコ話していて楽しそうだったのでよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?