冬なので夏の日記
去年の夏初めて東京の花火大会に行った。
ビッグタイトルの花火大会ではないつもりだったけれど、とてもとても沢山の人がいて驚いた。
夏祭りに向かう途中の人がゾロゾロ歩くのに沿って
ゆっくり夏の夕方を歩いた。昔は夜が大嫌いで夜になっていく時間が辛かった。でもこの日はとても良かった。
風はぬるくて、浴衣の人がたくさんいて、提灯が揺れてた。かき氷はブルーハワイ。青色が一番すき。
ブルーハワイ味は少しすっぱく感じる。そこも好き。かき氷のシロップは実は全部同じ味だと聞いたことがある。でもブルーハワイは違う気がする。
こんなに大きな花火を見たのは初めてかもしれないな、お酒はぬるくて不味かったからコッソリ地面に流した。焼きそばがびっくりするくらい美味しかった。夏祭りの効果なのだろうか。いや多分これはそれ抜きでも本当に美味しい。オイスターソースが入っていると睨んでいる。
帰り道、橋の上から見た自転車の明かり、川の煌めき、真っ黒い土手、蛍光灯が点滅する工場、タバコを吸う人、コンビニ。
遠くから歩いてくる浴衣のカップル、短パンと半袖の学生が自転車に乗ってどんどん遠くへ消えていく。横を通るときに鳴るベルの音が綺麗だ。
夏はこんなに素敵なのにもっと好きだったはずなのに。社会人になってから1番恐ろしい季節になってしまった。夏の彩度の高いところが好き、虫の声が好き、日が長いのが好き、食べ物が美味しいところも好き、概念が好き、夕立がすき、夏の雷が好き、風鈴が好き。夏いいね!!と帰り道思えた自分も好きだった。