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怒りを出せた日

今日、カウンセリングで、やっと怒りを出せた。

先生と手を合わせて、辛かった場面を思いながら、先生の手を力いっぱい押した。涙がたくさん出てきて、自分の中から出てくる、怒りの奥にある強い悔しさと悲しみに押し負けそうだった。自分の中にこんなにも強い感情があったのかと驚いた。

本格的にカウンセリングに通い始めてからここに至るまで、一年近くもかかった。

何度も通っているのに、その度に癒されている感じはあるのに、これまで、日常はそれほど変わっていないように感じられた。ひとつの種類の苦しさを越えれば、また別の種類の苦しさがやってきて、辛かった。「回復途中が辛いんです」というカウンセラーさんの言葉を信じようと努めながらも、わたしは、このまま生きづらさから抜け出せない運命なのかもしれないと思ったりもした。

でも、この一年弱の積み重ねは決して無駄なんかではなく、今日出すことができたこの強い怒りを、自分自身の体を器として抱えていられるための土台作りだったのだ。途方にくれていた少し前の自分に、ちゃんと成果を感じられる日がくるよと声を掛けに行きたい。

この怒りもまだ続きを出せる気がするし、同じように発散してほしくて列を並べている辛かった思い出たちも浮かぶ。

まだまだこの道のりは続きそうだけれど、今日のカウンセリングは少し特別なものになった。これからは、希望を抱いて続けていくことができそうで、そのことが、わたしは今、とても嬉しい。


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