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『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』2018.12〜公開作品

少し戻りますが。春馬くんにとって2回目のストレートプレイである『罪と罰』が始まる少し前。2018年12月28日に『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』が公開された。当時少しずつ長〜い題目が当たり前になってきていて、この題目も面白いな〜と思っていた。この時期はいわゆるお正月映画の枠。年末年始は家の行事や用事があり。確かお正月が終わった頃に観に行ったと思う。
2019年1月からの舞台『罪と罰』をひかえ稽古が続くため、きっと支障のない2018年始めかその前から撮影していたのかな?ロケ地はすべて北海道?だったらしくまとめて镸い期間を共演者と共に過ごすことも多かった作品だったとのこと。
ストーリーは実際に筋ジストロフィーである、大泉洋さん演じる「鹿野」さんの生活や関わる周りのポランティアや学生たちの話。『鹿野』さんは実存する人で、本を出されていた。始めのシーンは大泉洋?風の口調で話す?、いや命令指示する「鹿野」さんの言う通りの人々。ほんとに痒いところに手が届く!というような世話をする人々。ストローを渡したり。しかも入浴介助のシーンは何人ものボランティアらしき人々に囲まれて!あれ?まるでどこかの王様なの?と思えるようなかいがいしい、手厚い介護を受けている!あの流暢な口調がより「なに様?」感を出していた。その時はそう思った私。
春馬くんは医師を目指す医学部の学生ボランテイアとして出ていた。いやとは言えない。はっきり自分の思っていることも言えない。問題があっても、もじもじして優柔不断。そんな普通の「田中」を演じていた。ある日の夕方、自分のボランティアとしてのシフトの責任を終え帰ろうとしたとき。他のボランティアの方が急遽、都合がわるくなり?決まっていたボランティアをドタキャン。そこに居合わせた「田中」が夜の見守りボランテイアをひき続きすることに。というか、するハメに!というのも実は少し前から付き合い始めた、彼女高畑充希ちゃん演じる「美咲」とのデートの約束をしていた田中だったから。用事があるとサッサと言えばいいのだが、断れず。断れない「田中」は優しいからではなく「鹿野」の手前デートをするということに遠慮というか気遣いで言うのはしのびない感じ。ということや、他に交代してくれそうなスタッフもいないこともわかっていたため。ある意味優しい。それを心の中でモヤモヤと考え渋々引き受けた「田中」。「田中」はこれからもいろいろな場面でモヤモヤと考えてしまうキャラクターとしていて、その普通さを見事に表していた春馬くん!普通の青年の役作りもできる。と言っても以前演じた『東京公園』の「光司」や後の『アイネクライネナハトムジーク』の「佐藤」やこの作品の「田中」は全てではないにしても春馬くんの「素」に近いところもある。と本人が言っていた役柄。春馬くんはこんなふうにウジウジするところや、すぐに決断できないところや、自身のないようなところもあるんだ!と驚きもあるけれど限りなく人間らしい部分もあることを知り、少し安心する気持ちを持ったりした私。
 春馬くんは、人がいやがると思うことをしなかったり。笑顔や言葉で周りの人のことをなんだか分け隔てなく励まし。スターなのに偉ぶることもなく。とても素敵なところがいっぱい✨時にはもやもやすることもあったよね。でも、それをだすことはないように努力することを怠らなかったんだね。きっと!人として素晴らしいよ✨確か『サムライハイスクール』の監督がそんな春馬くんの生き方を尊敬する?というようなことを言ってくださったような?私は知れば知るほど惚れ直してしまうんだよ。でも。もし近くにいられる存在だったら?私は何かをしてあげることができたのかな〜?マンション近くにいる親戚のおばさんとして?兄弟姉妹がいたとしたら姉として?妹として?恋人として?(恋人と言うには年が離れ過ぎだけど。言うだけだから許して!)
 話を戻します。初めて「鹿野」を見たとき。なんて高飛車な感じでボランティアの人に指示して、わがままを言う人なんだ!と。田中が夜の見守りのためデートもやめてむりやりボランティアをしたあの夜。流れで美咲ちゃんも一緒に3人で見守りをすることに。真夜中に「鹿野」が。あ!今バナナが食べたい!といったことにより、結局、美咲が夜中に店を探し周りバナナ🍌を買ってくる。
それを汗だくだくで渡したあと「鹿野」のズケズケという物言いに。美咲は切れて「何様なの?あなたはそんなにえらいの?みんなボランティアとしてこんなに頑張っているのに!」というようなことを。それからはしばらくけんか状態に。このあと「田中」のグズグズする性格に美咲自身もイライラする。
いろいろなことがあり少しずつ美咲は「鹿野」の良さに気がついていく。
先生を希望していたのは事実だけど。大学生だとごまかし。今は喫茶店で働くだけだと「田中」には言っていなくて。それは「田中」が両親にも会ってほしい。と話し手作りお弁当を食べている二人だったが。美咲の嘘を許せず仲違い。その後は美咲は「鹿野」に色々相談して距離が近くになる。
 結果それでもずいぶん近くになった「鹿野」の気持ちを受け入れることはなく。助言を元に教育大学を受験し直し合格を目指す。その過程で、「田中」は応援するために参考書を貸して協力する。その反面自分は医者としての自信をなくしやめようと決意するまでに。父親役は佐藤浩市さん。
『陽はまた昇る』で教官と警察官訓練生として共演した。他にも共演作品があったようにおもう。医者になる自信をなくしボランティアをもできなくてどんどん追い込まれる「田中」。そんな心細い泣きたくなるような心情を春馬くんはうまく表してくれた。
鹿野のにく〜い演出(ある意味。動けなくなる筋ジストロフィの病気なのに命をかけての鹿野の精一杯の演技。しかも直前に美咲にプロポーズをして振られたばかりの鹿野だったが。)車椅子ごと倒れる!により好きな気持ちはあるものの話すきっかけもなくしていた「田中」と美咲。田中は怒りながらも二人は仲を取り戻した。
 軽快な音楽と共に楽器を持ち、踊りながら誰もが笑顔いっぱいの楽しい会の様子が映し出される。これはこの映画のホントの打ち上げ?と思うほどみな楽しそうだった!春馬くんも充希ちゃんも大泉洋さんもすごく楽しそうだった!その後の解説で、美咲は無事に教育大学に進学して小学校の先生に。田中は地域の医療を助けるための医者に。(なんだか『陽はまた昇る』の宮田英二が地方のお巡りさんになったように)しかも二人は結婚していた✨
ハッピーエンドだった。
「鹿野」は自身の生き方を通して。なにかを言っていくことはダイレクトに今を生きているということ。想いを発信していくことの大切さ。自分を正直に出す大切さ。夢はいつでも見れるし、どんなときも夢を持ち続けることの大切さ。諦めない気持ち。誰もが自己実現する権利があること。などなど自身をすべて見せて関わるボランティアの方や周りの人に教えてくれたんだと思う。これは以前春馬くんが関わった『僕のいた時間』でも拓人が思い至った生き方でもあるな〜と思った。
 『こんな夜更けにバナナかよ』は北海道ロケもあり。洋さんや充希ちゃんの三人で北海道の美味しいものをたくさん食べることができたんだね。番宣としても残っているけれど。映像に写っていない楽しいこと美味しいことにも出会っていたんだね。洋さんが筋ジスを患い痩せて行く役柄だったため。川沿いの道路を走るとき春馬くんもつきあって一緒によく走っていたとのこと。そう洋さんが言っていた。きっととても楽しい現場だったんだね。私の名前も似ていて友人には今でも洋ちゃんと呼ばれるから親しみを感じているし。共演した大泉洋さんと高畑充希ちゃんはもう大好きでよく作品を見ています。春馬くんも二人のことは大好きだったと想う🌸🐎✨

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