ボケ日記その15夜から昼へ

ボケ漁は前に述べたが干潟漁で当然潮の満ち引きが重要になる。 

オレも前まで大潮ぐらいしか知らなかったが潮は順番があり中潮小潮長潮小潮から中潮になり大潮となる。ボケ漁に適してるのは大潮と思われるが大潮は勿論採れるが潮が引き過ぎて干潟がもう東京ドーム何個分ぐらいとなってしまい海水が無くなり過ぎるすなわち移動範囲が狭くなるオレの経験からだと大潮前の中潮が海水も取れてやりやすい潮だった。小潮だと今度は干潟部分が出なくやりずらいし時間が短いとなる。そして潮の満ち引きは1日に必ず2回で冬場夏場によってその時間が昼と夜が逆転するというか細かく言うと冬の昼間も潮は引いてるのだがその海水の高低差で漁できないになる。2月ぐらいだと昼も夜も入れるそれが夏に向けて夜はあまりひかない昼間に引く冬は逆で昼はあまり引かない夜に引くとなる。そして3月からボケ釣りシーズンになり問屋からはいくらでも毎日でもボケ送ってくれ繁忙期に入るそりゃ釣りする人も真冬は少ないだろうから。昼間の漁は夜よりやりやすく真冬ほど着込む必要も無くなり快適なボケ漁ライフであったがそれと同時に干潟に貝などを取りに来る人手も多くなる。数年前はここの干潟にはアサリやハマグリにホンビナス貝などが沢山取れたようだ。ホンビナスなんてのは船橋に養殖場があってそこから市原の方まで流れてきて大量に発生していた時期もあった

そして漁とは関係無いがこのボケジャコ正式名称ニホンスナモグリと似ているカメジャコと呼ばれるボケより大きなジャコがいて(たまにボケと出てくる)広島の方では年に数回原因不明の大移動するのだがニホンスナモグリも同様突然大量のボケが移動する事があるたまにボラなどが団体で海面をバシャバシャしたり海鳥も同様沢山海面にいたりする時はボケが移動している時である。この移動は未だに解明されていない不思議な生態である。

ボケ漁始めてオレはとにかく本からネットから片っ端からニホンスナモグリを調べあげた。実物を使いどう砂に潜るのかなども観察したりどう泳ぐのかや何を食べてるだとかもうスナモグリ博士と呼んでもらってもいいぐらい調べた。

それもこれもリーさん広岡くん宮崎夫婦から色々話を聞いて実践して毎日失敗して得た情報であるやはり失敗は大事な事だ。

干潟には沢山小さな穴があいていてボケもその小さな穴の中にいるがボケのいる穴の見分けもできるようになった穴の周りに土が盛り上がってるのがボケの穴である 

そして海水の無いところは嫌がるというか死んでしまうので本能的に干上がり水分が無くなるとどんどん下に潜っていくある程度水が含んだ砂浜にいる。 

そこで俺はある持論にたどり着く 

完全な干潟より潮がひいてない場所つまりスネあたりまで海水がある場所と広岡くんがよく行く場所にホースを刺してみた

すると穴が掘れていくと同時に10匹ぐらいボコボコ出てくる 

うおおおおお!なんだこれは! 

慌てて網ですくい取るそしてすぐにまた5匹ぐらい出てくる 

おおおおおおおおおおおお! 

オレは1人興奮マックスついにこの日が来た。あっという間に一箱いっぱいになり取ったカゴは水につけとく 

海中だった場所も潮が引いていき水分大量に含んだ何というかビタビタの状態が1番やりやすい海水だと泳いでいくので見逃すのも多い。 

大漁だった。

1人で4カゴ金額にして25000円ほど取れた

コロナによって店を開けれない状況で何とか凌がなければの中始まった求めてないボケ漁でようやく金になり始めた瞬間であるそして沢山取れるとお金もだが単純に楽しいボケ漁だった。 


だがこれからまた取れない日が来るとはこの時は気付いていない。



続く

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