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四柱推命 星のしおり〜正官・自分の内の正義を貫くひと〜

あなたは、自分の中の小さな嘘を見逃さない。
まるで、心の深いところに、見えないセンサーがあるかのように、何が正しくて、何が正しくないのかを見極める力がある。自分の人生を、この世界を、正直に公平な目で見つめることのできるひと、正官。



正官は、四柱推命の通変星の相関図では、『我が身を剋する』星だ。
剋するとは、五行説では、相克ともいい、二つのものが対立して互いに争うことをいう。
それが、正官の場合は自分自身を正しく剋していると解釈される。
つまり、自分で自分を正しく制御できるということだ。
そして、結果的に自分を律することで、自分のために名誉を生み出していく。


『正しい官』と書くだけあり、正義感に溢れ、責任感のある、10個ある通変星の星達のリーダーのような存在だ。


礼儀正しく、その正義感から理不尽なことで困っている人がいたら放って置けない優しい心の持ち主でもある。
タロットカードでいえば、11番『正義』のカードのイメージだ。
このカードには、中性的な女性裁判官が、左手の天秤で罪の重さをはかり、右手の剣で裁きを下す絵が描かれている。
まさに品行方正の星。正官らしい絵柄だと思う。


あなたの心の天秤は、いつもバランスをとっていて、それがあなたを美しく輝かせている。微動だにしない、完璧に均衡を保っている姿。
そして、それが世界のバランスに繋がり、みんなを安心させているのだ。


でも、ときには、自分の中のルールや正義を疑ってみてもいいかもしれない。
もし、そのルールや正義が自分を息苦しくさせることがあるのなら。
そのとき、あなたの心の天秤は左右に振れるだろう。
それでも大丈夫。左右に等しく振れるということは、天秤が正しくバランスを取ろうとしているということだから。


自分の真実は、一つではないかもしれない。
自分の内の正義も、成長と共に変化していいものなのだから。
あなたの心の中の美しい天秤を、大切にして欲しい。



晴海たお



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