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女神のエレベーター

わたしのタロットレーディングに対して、こう言ってくださった方がいた。

『人を牽引するような、頼もしく、導く、すごく柔らかい語り口なのに、リーダーや親分的な、不思議な強さがある。』、と。

そして最後に、こうも言ってくださった。

『ドラクロアの絵画の女神のように、たおさんの世界観で、たくさんの方を導いてほしいです。』、と。


作家を目指している彼女らしいこの表現に、喜びでわたしの胸は高鳴った。この記事を書くのは、少し自意識過剰かとも思い、一瞬、怖れと共に躊躇した。

でも、怖れが湧いた時こそチャンス。自分の本音を曝け出すことこそ、純粋な表現と言えると思う。それと同時に、牛歩の歩みのわたしの尻を叩くきっかけにもなるからだ。


四柱推命でいうところの、『宿命大半会』を命式中に二つ持つわたし。宿命大半会は、大きなエレベーターにたくさんの人を乗せて一緒に上昇するお役目がある。自分にとってはとてもスケールの大きいもの。 

でも、わたしは、自分で生まれる時に選んできたのだ。 自分で選んできたということは、できるということだ。たぶん。


誰も乗ることがないまま、出番を待っていたわたしの宿命大半会というエレベーターが、そろそろ、動き出そうとしている。

行先は、まだはっきりしない。果たして、そんなエレベーターに乗ろうとしてくれる人がいるかは、まだわたしにも分からない。

でも、エレベーターは、わたしをずっと待ってくれていた。そして、今、そのドアを開けてわたしを温かく迎えてくれている。

そして、「さあ、誰を乗せて、どこへ行こうか?」とわたしに問いかける。

誰を乗せて、どこへ行くか。 誰を乗せたいか、どこへ行きたいか。

はっきり決まっていることも、はっきりしていないこともあるけれど、自分で一つずつ決めていこう。一緒に乗り込んでくれる人たちに助けられながらでいいんだから。


ドラクロアの『民衆を導く自由の女神』のように、旗を掲げて、自分を解放し、自身の決めた道を行く。戦う民衆の目には、まだ女神の姿は映っていないのだが。

でも、大丈夫。

わたしを応援してくれる人たちとの出会いがあるということは、この選択と道は間違っていない。

『わたしが信じるべき真実の言葉』は誰も教えてなんかくれないんだ。

それは、自分で見つけて紡いでいくものだから。

自分を見失ったままでは、真実の言葉は見つからない。


この絵画をアルバムジャケットにしたイギリスのロックバンド、Coldplayの『Viva La Vida』の歌詞で言えば、

Now the old king is dead、long live the king.

古い王は死んだ。新しい王、万歳!

それは、すなわち、わたしにとっては、

着ぐるみを脱ぎ捨てた、本当のわたし、万歳!


今まで出会ってきた人々、物事、全ての経験に、心からの感謝を伝えて、そして、今、わたしを応援してくれている新しい仲間と共に、長年待たせていたエレベーターに乗り込もう。


晴海 たお

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