【雑記】 光、降りそそぐ。
梅雨入り間近の今日の原宿は、海外の旅行客や修学旅行生で賑わっていた。
美容院に行くためにしか原宿には来ないから、人混みが苦手なわたしは人にぶつからないように歩くのにいつも必死だ。
数日前に、風邪が治りかけたかと思ったら、良性発作性頭位めまい症になってしまいなんとなくまだ少しふらふらしながら日常生活を送っている。
担当の美容師さんは日本とNYを行ったり来たりの忙しい人だから、今日の予約を逃したらあと2ヶ月待つのはキツいな、と、めまいの発作が起きないかいささか不安を抱えながら美容院へ向かった。
彼女は、カラーがとても上手で、カットをしてもらうとなんだか祓われたような感覚になる。
いつもふたりで、『不思議な話』で盛り上がる。『不思議具合い』の感覚が合うから話が止まらない。
今日もたくさん話をしたが、その中でも特に楽しかったのは、
『わたし達、人間はもっと自分の感覚という名の才能を自覚して活かしていった方がいい!!』という話。
AIには汲み取ることができない、人間の第六感的な感覚の能力をもっとオープンにしていってほうがいいよね!って。
それは誰しもが持っているものなのに、なんだか大切なその能力をみんな忘れてしまって、タブー視されてきたけどこれからメジャーになっていくよね、きっと。
みたいなことをワクワクしながら話していた。
そんな話をしているうちに、心配していたシャンプー後のめまいも起きずすんなり美容院は終わった。
そんなに切るつもりはなかったのに、仕上がった肩につかないボブヘアは、彼女がわたしに必要ないものを切り落としてくれたかのようになんだかすごく軽かった。少し寄り道がしたくなって、明治神宮に立ち寄って参拝し、森の中をゆっくり歩いてみた。
湿った土の匂いと、ときおり現れる背の高い木々の合間から溢れる太陽の光に身体が洗われた。
順路の途中の池の橋のたもとがなんだか心地よくて、立ち止まったら、さーっと気持ちいい風が吹いて木々を揺らした。
ふと、ここで写真を撮りたいな、とスマホを向けると画面に温かな光の束が写った。
理由なんてないけれど、なんとなく心地のいい場所。
理由なんてないけれど、なんとなく好きな人。
理由なんてないけれど、自分が感じたことをわたし達はもっと大事にしていけたらいいなと思う。
なにかが起きたとき、揺らぐ自分にいつも問いかけたい。
『で、どうしたいの?』と。
そしてそこに、光の束のような想いを注いでいきたい。
光、降り注ぐ、
あなたにも、わたしにも。
晴海 たお
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