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『世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER』発売決定!

よっしゃあ全滅したらhageの時間だー!!

◆ジャンル:3DダンジョンRPG

世界樹の迷宮』は、2007年1月15日にアトラスから発売された、ニンテンドーDS専用3DダンジョンRPG

3DダンジョンRPG
昔のドラクエのような一人称視点でダンジョンを探索し戦闘する形式のRPGである。迷路のような入り組んだダンジョンを攻略し、マップを埋めていく楽しさが醍醐味である。昔は方眼紙でマップを自作したという逸話もあったらしい。
古くは『ウィザードリィ』がそんなスタイルだし、アトラスなら昔の女神転生シリーズがまさにそれだった。しかし、16年前となる2007年当時は3Dダンジョン形式が廃止されてしまったし、3DダンジョンRPG=マニアックな印象は依然拭えなかった。

直球に言えば相当ドライな作風の作品が多いからだ。
仲間キャラはプレイヤーが自作するので従来のRPGのようにわちゃわちゃ会話すること自体珍しいし、一人称視点だからテキストと併せてプレイヤーが脳内補完せざるを得ない。派手なイベント演出が巻き起こるのも極めて少ない。故に、ライトゲーマーにはあまり浸透していなかったジャンルとも言える。そしてなにより歯応えのある難易度なのが最大の要因だろう。下手をするといしのなかにいる。

だが、世界樹の迷宮は3Dダンジョンに新たな革命を齎した。

◆世界樹の迷宮

本作はひむかいさん日向悠二先生による可愛らしいキャラクターデザインがまず目を引く要素だった。所謂萌え系のイラストなのだが、初代はどちらかというとポップな印象だろうか。次回作から露骨なあざといかわいい要素を強めてきたのは否めないが。勿論おっさんやショタもいる。

故に、キャラデザのおかげでとっつきやすいというのが世界樹の成功例のひとつだと考えている。
そして、気に入ったキャラデザを用いてのキャラメイキングで親しみと愛着が湧きやすいのもポイントが大きい。ちょっと癖のある絵柄なので発売当時は賛否両論だった覚えがあるのだが、プレイしていくうちにあなただけのボウケンシャーが世界樹に軌跡(ちず)を描いていく。

◆自分で地図を作る楽しさ

世界樹の迷宮の最大の魅力は、DSの下画面にマップが表示され、自分でマップを作っていくことである。

現在も発売されている3DダンジョンRPGのゲームは、自分がどこまで踏破したかを確認するためのオートマッピングが採用されているゲームが殆どと言ってもいい。アトラスで言うなら、世界樹のUIを流用したと考えられる『真・女神転生 STRANGE JOUENEY』などがまさにそれである。

しかし、世界樹はそうではない。自分でダンジョンの枠線を引いたり、階段などのアイコンを設置する必要がある。
なんだか面倒くさそうだなと思った人はいてもいいだろう。そういうのはオートでやってくれよ、俺はサクサク進みてえんだよという人がいてもおかしくない。やらされている作業だと言われても無理はない。

けれど、世界樹の地図作成は楽しい作業である。
高難易度にビクビク震えながら地図を作るスリルのある楽しさが醍醐味だと言ってもいい。今回は自分がどこまで進められるのか、果てのないダンジョンの道を自分で切り開いていくので、迷路が好きな人にはたまらないゲームである。
階段まで到着すれば、大分このフロアを探索できたなあという達成感はあるし、露骨に何か意味深そうに残っている空間があればそこはいつか行ける隠しエリアなんだなと推測できる楽しみもある。
最終的に似たり寄ったりなデザインになるかもしれないが、アイコンの設置や工夫次第であなただけの地図を作ることだって可能だ。

◆殺意ある難易度とツンデレめいた優しい仕様

親の顔よりも見たhage

キャラデザのせいか、一見簡単そうなゲームに見えて初心者ボウケンシャーは大抵鹿にブッ殺されるのが世界樹の通過儀礼である。

このゲーム、かなり難易度がえげつない。
特に序盤は資金不足やスキル不足を理由になかなか進むことができないのがザラである。1階ずつ進むにつれて当然出現モンスターは強くなっていくので、俺TUEEEEEという機会に恵まれない。しかし中盤まで進めば十分強くなってきただろう、序盤へ戻り、自分の中でも宿敵とも言える鹿を倒せば俺TUEEEEEよりも俺強くなったんだな…という成長の実感が得られる。

そんなわけで序盤から終盤まで事故のような死に方をするので、100から先は覚えていないくらいゲームオーバーするし、またセーブポイントからやり直しか…と気が滅入るのだが、だがしかし、このゲームは本作最大のウリである地図データだけは保存できる。このルートが正しいんだよ、ここにはトラップイベントがあるんだよと、再開時の攻略を効率よく進めることだって可能だ。

因みにこのゲーム、毒のスリップダメージもえげつない。めっちゃダメージ喰らう。開発者の「毒喰らったらフツー死ぬだろ」というステキ理論からそうなったらしい。毒というバステはどうも軽視されがち(放置されがち)だから正しい判断です。逆に、毒が強い漫画のほうが多い気がするが。

あまりの高難易度に、東方アレンジで有名なIOSYSからこんなのが作られた。あるあるネタがあるあるすぎる。

◆君は1から順に始めてもいいし、海が好きなら3から始めても構わない

翌年2008年2月には待望の続編『世界樹の迷宮Ⅱ 諸王の聖杯』、2010年4月に三作目『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』が発売された。以降のシリーズは3DSで展開された。

今回発売決定したリマスターはこのDS版三部作が対象となっている。1と2は新シリーズとして3DSでリマスターされたのだが、3は今回実質初のリマスター、本作で手に取りやすくなったわけだ。

当時既にニンスイに移行していた2018年発売の『世界樹の迷宮X』を最後にシリーズの幕を閉じることとなった。いずれニンスイでの新作が待望されるが、だがしかし下画面を使った地図作成のシステムは一体どうするのかが長年にわたる課題だった。それがまさか、マジでリマスターとして復活するとは。しかもSteamでも出るとはなあ。

◆リマスター版のマッピングについて

公式HPによると、オートマッピングのON/OFF切り替えが可能らしい。まさに「君は地図を自分で作ってもいいし、オートマッピングに任せてもいい」というわけだ。しかし「FULL」とは、新たなフロア突入時に地図が全公開されるのだろうか?

地図作成は直接画面をタッチするか、コントローラーで操作するかのどちらかを選べるようだ。スクショを見る限り、上画面と下画面に画面分割されたのが、左右にゲーム画面と地図画面を並べられるらしい。地図の表示/非表示も任天堂での紹介によれば切り替えできるそうだ。ダイパリメイクのポケッチに近いと言えばしっくりくるだろうか。
しかし画面をタッチするだなんて、まさかペンでやるのか?指じゃないよな?と思った人はいるかもしれない。実は…

初回生産限定パッケージ版にタッチペンが付属してくる。

どう見てもこれ、『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』にもついてきたタッチペンである。他にもタッチペンを使ったソフトはあるかもしれないが、まさかマジにタッチペンがついてくるとは。
タッチペン自体単品で発売されている(税込880円)ので、DL版を買う人はそちらも検討すると良いだろう。なおタッチペンの太さや長さはボールペンのソレに近く握りやすい。まあDSや3DSのペンでも丁度良いサイズだったのだが。書き心地については脳トレをプレイした時は特に問題なかった。

***

リマスター版は8,980円(税込)、単品DL版で各4,467円(税込)。
ぶっちゃけ高いのは否めないし、DS版を買ったほうが遥かに安牌かもしれない。初代1のDS版は今の時代やるのはちょっとキツいかもしれないが、3DS版(新シリーズ)なら色々改善されているのでそちらを検討するのもいいだろう。
操作性においても、リマスター版が特別快適なのかは分からない。体験版が配信されるまで様子見するのも吉だろう。確か、3DSでのシリーズは体験版が配信されていたから本作でもきっとやってくれるはずだ。と願いたい。

しかしこうして世界樹がリマスターされるのは嬉しいなあ。新作に向けての試作なのかもしれない。ということは、デビルサバイバーも新作が出る可能性が微レ存…????
いやマジでお願いしますぼくはデビサバでランダム封印縛りやりてえんだよォ~~~~~~~~~~!!


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