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雑誌『飛ぶ教室』

本屋で文庫本を買って帰ろうとして、ふと目についた雑誌『飛ぶ教室』。エーリヒ・ケストナーの作品から取られたと思しき雑誌名と表紙の「あまんきみこインタビュー」の文字。これは児童文学雑誌かと思い手に取り、中を見てもう一度レジに行って買いました。

小学校の時、「白いぼうし」という物語が教科書に載っていて、今でも好きな話なのですが、それがあまんさんの『車のいろは空のいろ』収録作品の一つだと知ったのは最近のことです。『車のいろは空のいろ』はタクシー運転手の松井さんと不思議なお客を描いた短編集で、「白い帽子」は男の子が帽子の中に捕まえた蝶を入れておいたのを松井さんがうっかり逃がしてしまい、その代わりにある物を置いておくという話です。
『車のいろは空のいろ』全作品を読んだのは童話作家を目指すようになってからですが、松井さんの温かい人柄がいいなぁ。童話でも大人を主人公にしていいんだと思えた作品でもあります。
雑誌に話を戻すと、

1、4、7、10月の25日に発売されるようです。出版社が国語の教科書でおなじみですね。作品も募集しています。童話なら原稿用紙10枚、短編小説なら20枚です。

雑誌のいいところは現在の作品が読めることでしょうか。時代を越えて読み継がれる作品は普遍的なものを持っていますし、学ぶこともあります。今読んでも面白いです。でも現在、どのような作品が書かれているのかも知っておかないとって思うのです。そういう意味で、雑誌はいろんな作者の作品が手軽に読めるのでありがたいです。連載記事では「本屋さん探訪」が気に入りました。近くの本屋か、なければ通販を利用するので、知らない本屋さんの雰囲気を感じたり、店主の本への思いやおすすめ本など聞けるのがいいですね。
なかなか良い雑誌と思いました。

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