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「10年後のキャリアプランは考えていません」と面接で言った話

noteを始めたと言いながらいきなり1週間以上遅れてしまいました。。笑

今回は今月から勤務開始となった長期インターンについて書きたいなと考えています。
僕は大学1年生の時から有給の長期インターンを探し続けていたんですけど、これがなかなか見つからなくて。絶対に受かると思っていた母校のTAのインターンに落ち、リモートワークを前提に受けた東京に位置する有名ベンチャーの最終面接では「やはりリモート勤務は難しいです。」と言われるなど散々でした。心が折れた僕は長期インターンを諦め地元の映画館でバイトを始め、現在も勤めております。

しかし、2024年1月。2回生が終わり、大学生活も後半戦に突入する中で「やっぱり長期インターンを諦めたくない!!」という思いが日に日に募り、勇気を出して僕自身が1回生から使っていた求人サイトを運営する会社の広告運用インターンに応募することにしました。
面接は1次面接で先輩インターンの方と、2次面接でCEOの方とお話しさせて頂き、その1次面接でタイトルにある通り「10年後のキャリアについて教えてください」という就活の際には絶対に聞かれるであろう鉄板の質問を頂きました。

私のこれまでの人生は「自分がその時点までで経験してきたことを踏まえての興味関心に基づくベストな選択をする」というのがある意味"行動指針"になっています。これは周りの環境だけでなく自分にも不確定要素の多い数年先。何十年先をあらかじめ見通そうとすることには限界があり、意味が本当にあるのか疑問を感じているからです。
また、目標を立てることはもちろん重要ですが、長期的なキャリアを考え、その遥か先の目標に向けて盲目的に現在を未来への準備期間へとしてしまうことは、今この瞬間も人生の一部であるにも関わらず、現在を犠牲にしてしまう生き方にならないだろうかという心の葛藤もあり、長期的にキャリアというものを考えることがあまり好きではありません。(人生というもの自体、ずっと「何か」に向けて準備することなのかもしれませんが、、)
それに加え、就職活動やインターンの面接など人に話すために即席で考える長期的なキャリアプランほど危険なものはないのではないでしょうか。自分が本当にしたくないと分かっていることでも人に良い印象を与えるため、その会社に入るために自分に嘘をついてしまい、その嘘を嘘じゃないと信じ込み突き進もうとする。そのような状況を経験したことがある人もいると思います。

ここまで書いていて自分でも「拗らせてるなぁ」と感じていますが、これらの理由からある程度そのような質問が飛んでくるとは想定していたにも関わらず、勇気を出して「正直に申し上げますと、10年後のキャリアプランは何も考えていません。」と言いました。

面接官の方は「あ、そうなんですね。嘘で取り繕う人はよく分かるので、潔くていいと思いますよ。」とぶっきらぼうに返答されました笑。その反応を見て「落ちたかもな。」「他のインターン探そうかな」と面接中にも関わらず様々な思考を巡らせましたが、面接終了後に無事2次面接のご案内を頂き、最終的には採用通知をいただきました。

その後、配属される部署のオンボーディングで1次面接で面接官を務められた方から採用の背景についてお伝えいただく機会がありまして、いくつか理由をお伝えいただいたのですが、そのひとつに「10年後のキャリアプランを質問した際に、嘘で取り繕うことができるにも関わらず、『考えていない。』と正直にお伝えいただいた点でメンタルの強さと人間として芯が通っていると思わせられました。」と仰っていただきました。

採用されてからというもの、上司の方やCEOの方をはじめとして同僚の皆さんも気さくに話すことができる人ばかりで、仕事もやりがいがあってとても楽しいと感じており、本当にこの会社に入ることができてよかったと感じています。

この記事で言いたいことは「長期インターンだったら真面目に考えなくても採用される」ということではありません。
今回の教訓は「採用後のカルチャーマッチを重視し、"自分に嘘をつかないこと"」だと思います。
自分の信念や行動指針に反するような考えたくないことは考えなくてもいいし、それが逆に評価される時もある。現状の自分の考え方・価値観を理解してくれる、働き始めてからもストレスを感じにくい会社で働く為には、自分に嘘をついてその会社に合わせにいかないことが大切だと実感しました。

私はまだ2回生なので就職活動は経験していませんが、「大手企業に行きたい!」や「〇〇業界に行きたい!」など企業規模のみや業界のみで就活先を決めている先輩をよく見ます。良い悪いという話ではありませんが、「自分と価値観が合う企業」「自分の価値観を理解してくれる企業」という尺度もそこに加えることによって、よりミスマッチを防ぐことができると思いますし、成長できる環境を選択することにつながるのはないかと感じます。

ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。「就職活動したことない奴が偉そうに。」「それは実態を捉えていないのでは?」など様々な反論があるかもしれません。本当にその通りだと思います。是非とも建設的な議論をさせてください🙌
ではまた次回のnoteでお会いしましょう!!


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