【HorrorStory】少年の変貌


数十年前、ある山村に住む老婆が、村の子供たちに語ることのない話がありました。その話は、山の中にひそむ古い神秘的な寺院に関するものでした。老婆はその寺院について、どんな語り部も口にしないようにと忠告し、それには恐ろしい理由があると言いました。

しかし、村の少年であるタクマは好奇心旺盛で、禁じられた寺院への探検に魅かれました。ある晩、友達と共に山を登り、寺院にたどり着きました。寺院は闇に包まれ、夜風が不気味な音を立てて吹いていました。しかし、タクマたちは不安を感じながらも中に入っていきました。

寺院の中には古びた仏像や奇妙な記号が刻まれた壁があり、どこか不気味な雰囲気が漂っていました。その中央には巨大な仏像があり、その目は真っ赤に光っていました。友達たちは怖気づき、帰ることを願いましたが、タクマはその仏像に引かれるように近づいていきました。

突然、仏像から奇怪な声が聞こえ、仏像が生きているかのように動き出しました。タクマは怯え、逃げようとしましたが、仏像は彼を捕まえてしまいました。仏像は彼の体内に入り込み、彼の意識を支配しました。それからというもの、タクマは別の人間のように振る舞い、村の人々を恐怖に陥れるようになりました。

村人たちはタクマの変貌に気付き、寺院の秘密を知っている老婆に助けを求めました。老婆は急いで山に登り、寺院に入りました。そこで老婆は、仏像の正体が魔法使いが永遠の命を手に入れるために体を捨てた存在であり、他の魂を侵食して力を増していることを知りました。

老婆は勇気を振り絞り、仏像と対峙しました。彼女は古代の呪文を唱え、仏像の力を封じ込めることに成功しました。しかし、その際に老婆の命も消えてしまいました。

村は再び平和を取り戻しましたが、タクマの体には老婆の魂が宿っており、彼は永遠に苦しむ運命に縛られました。この話は、好奇心が禁断の領域に導くことの危険性と、時には犠牲を払わなければならない選択についての警告でもあります。

いかがだったでしょうか
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