お笑いってなんだ?

Youtuberのオックンをはじめて見たのはおるたなちゃんねるだった。
キーエンスで働いていたのだと聞いて、てっきり、エンジニアだったのだと思った。

少し多く食べられる系のYoutuberを目指していて、気遣いのあるコメントをする人だと思った。
わらりーまんをやっていると何度か動画の中で言っていて、ふーん、くらいに思っていた。

最近少し彼の関連動画を見てみて、思っていた人物像と全く違ったので驚いた。
元々お笑いを目指していて、それをあきらめて営業職でキーエンス社に入ったが、やはりお笑いをあきらめきれずに、わらりーまんを立ち上げ、キーエンスを辞めて今度はYoutuberを目指しつつわらりーまん活動を続けているらしい。

20代で影響力のあるYoutuberとなり、100人以上のお笑い組織(わらりーまん)の活動や、ミュージカルまでやっているそうだ。
そりゃ、すごいね。


感じたのは、時代と共に「お笑い」のイメージって随分変わっているなということだった。
昔のお笑いと言えば、いわゆる太鼓持ちである。旦那さんに対して、頭を小突かれる存在。そこから時が経っても、お笑いと言えば、腰を低くだった。
あほの坂田さんとか、林家木久扇師匠とか、本当は頭が良いのだろうけれど、あほのふりをして客に笑われる。

落語家なんて言えば、みんな頭が良いに決まっているけれど、腰を低くして、笑われるのである。
しかし、そんな中でも、ちょっと尖ったタイプの落語家が現れる。立川談志だ。また、逆に客いじりの得意な毒蝮三太夫とか。

現代のお笑いと言えば、松竹新喜劇は相変わらず昔ながらの人情劇と定番のパターン。一方、吉本の芸人などになってくると、有名大学卒業のお笑い芸人などが多くいて、毛色が違ってくる。
ばか、でぶ、ブス(醜男)で沸かせる従来型の芸人もいるけれど、知識や文学のある文化人みたいな芸人(?)もいる。

転機といえば、ビートたけしだろうか?
ビートたけしさんは、大学中退だったか?良い大学に入っていたはずだ。

それまでテレビで主流だった「8時だよ全員集合」は分かりやすいコント番組だった。
それを凌駕したたけしの「元気が出るテレビ」は奇想天外なハプニング番組だった。

そして、ビートたけしさんはその後、映画で賞を取ったり、絵を描いて個展を開いたりする。それはいわゆる人気タレントレベルを越えて、アーティストだった。
その頃影響を受けた多くの後輩達は、ビートたけしを目指しただろう。

初期のツービートのネタを書いていたのはたけしではなく相方だったそうだが、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」が有名で、その後のダウンタウンや爆笑問題にも影響を与えたろう。

今では、中堅のお笑い達は、中田淳彦さんや又吉直樹さんやロンブー淳さんなど、お笑い芸人というより、知識人、アナウンサー、実業家といった人達がいる。
しかし、こういう人達も最初は芸人だった。舞台に立ってネタをやって有名になった。


今なら、小さな子が最初に見る芸人がYoutuber大学の中田淳彦という事もありうる。
だとしたら、彼にとっての芸人像は、文化人、もしくはフレンドリーなアナウンサーかも知れない。
そういったロジックで考えれば、私には青年実業家を目指すYoutuberにしか見えないオックンが、お笑いを目指していると言うのも、矛盾していないのかもしれない。

しかし、なんか違うと感じるのはどうしてか?彼が青年実業家を目指しているようにしか見えなくて、お笑いと青年実業家って人物像として真逆だと感じるからなんだろうな。無理矢理に一言で言おうとするなら、熱いもの、つまり、情熱とか愛とかがどこに向かっているんだと。

ともあれ、夢中になって活動している青年は頼もしい


お笑い、いいねぇ
やってみたいねぇ
どうやったら出来るんだろうか
とりあえず、落語でも覚えてみようか
好きなネタは時そば
    ひとつ、ふたつ、みっつ、、
   「今、なんどきだい?」

このネタは、キャッシュレスになると使えなくなるね(笑)

昔の芸人さんは、プライドを捨ててなんぼって感じだった。自分は偉いからついてきてと配信している今の芸人さん達は、、時代なのかなぁ

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