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#002「GONE GIRL」

女と男の考え方や捉え方の違いを描いている作品を観ると、つくづく女って挫折しない。と、思う。そして、男の物語は挫折するんだよね、とりあえず1回。否、1回と言わず何度でも。男の人の物語は、挫折して立ち上がって、不慮の事故で挫折して誰かに助けられて立ち上がって、誰かに騙されて挫折して、でも立ち上がって。みたいな。映画の中では、挫折しないと物語が始まらない感さえある。
なぜ挫折するのかを考えてみると、目標設定が変わらないから。だと思う。だから成功もあるわけだけれど。
女は、目標の射程が短い。恐らく。女の人生には結婚や出産があって、今持っている物を一旦脇に置かなければならない可能性が思考の中に織り込まれているので、壁に当たったときの離脱が早いし、思っていたのとはちょっと違う。という連続なので、駄目なら別の。という物語になりやすい。
なので、とりあえず目の前の状況の最善手を選ぶ。いつでもプランBやCの可能性があるので、失敗や後悔があったとしても、挫折には至らないんだよなぁ。

映画が面白かったので、原作の小説も読んでみたら、小説もとても面白かった。映画では、夫婦が会話しているシーンは客観的に会話を観ている状態だけれど、小説は互いの独白の形式なので、その会話の最中に何を思っていたかが書かれているので、二人のずれが蓄積されていく様子が分かる。

同じ時期に観た映画で、「インターステラー」も同じことを感じた。と言う話は、また別の時に書けたらと思います。