#013｢シングルマン｣

セクシャルマイノリティの話でもあるし、愛と死の話でもあるんだけれど、どうにも友情の話で、それは年齢や性別を超えて分かり合える瞬間がある。
あるんだけれど、それを受け取るには自分の心が開いていないといけないよね。と、思った。

映画の中で主人公は常に一対一でコミュニケーションをとっていて、常にその人とだけの特別な友情を築いている。他の誰かと同じではない、互いにとって大切なかけがえのない時間になっていて、大人の友情ってこういうことかな。と思った。
ただ相手に合わせているのではなくて、お互いの気持ちの良いところを探っていく感じ。とすると、それこそ性別なんて取るに足りないことだ。という気がしてくる。
私も、夜一緒に本を読むパートナーが欲しい。

それから、トム・フォードの画面設計は完璧で、どこを切り取ってもポスターになるね！という画作り。色調と彩度がシーンによって違うのが素敵だった。