見出し画像

分岐する世界樹 -第16話

僕の熱を測ろうとして、タツが僕の額に手を伸ばした。着物の袖を左手で手繰り寄せて、僕の視界を遮らないようにしてくれた、その差し出された右腕には、腕の骨に沿って刀を滑らせたかのような長い傷が隆起していた。

ここから先は

942字

すたんだーどぷらん

¥500 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

いつもありがとうございます。執筆のエナジーチャージのためいいなと思ったら「スキ」していただけると幸いですー(*'ω'*)