第十章 帰る場所

 帝国から身を隠すためにはシークプレーンがいいだろうということで、四人はシークプレーンに帰ることにした。置き去りにしてきたゴルへの後ろめたさも当然あった。
 身体に触れているものしかプレーン移動の時についてこないため、四人は各々手荷物を身体に巻き付けるようにくくり付ける。何度も経験した作業だったが、サーリの様子がおかしい。なにか考え込んでいて作業が手に付かないようだった。
「どうした?」

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