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分岐する世界樹 -第23話

《八郎》の住む家は、村のはずれにあった。病に伏している母と、びっこ引きの少年の二人暮らしで、猫の額ほどの畑も荒れ果ててしまっていた。母親の嫁入り道具の箪笥は安くで買い叩かれ、隣町の軍靴工場の社長の娘に与えられた。

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