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13歳のクリスマス
私は12歳、小学生の時まではサンタクロースがやってきていた。だから、子どもにも自然と、それくらいかなと思っていた。
13歳のとき、まあそうだろうとは思いつつ、実際来ないのはすごく寂しかったのを覚えてる。
去年のクリスマス、12歳だった長男に「ママにはサンタさん、小学生までしか来なかったんだよね。だから今年が最後かも」と伝えておいた。長男は神妙な顔をして「わかった」と言い、手紙には「毎年とても楽しみで、うれしかったです。今まで本当にありがとうございました」と書いていた。
サンタさんからの返事には、「これが最後のプレゼントだよ。君は今までに会った中でいちばんのいい子だった」と英語で書いてあった。
彼には、8歳と2歳の弟がいる。8歳の次男は、サンタの存在を1ミリも疑っていないし、2歳の三男はまだあんまり意味がわかっていない。
そんな弟たちを尻目に、どんな顔をしたらいいのかのとまどいと、毎年楽しみにしていたことがなくなることの寂しさと、クリスマスが家族行事以外の意味を帯びたことへの期待や焦りが、ないまぜになったような表情を浮かべている。
13歳の長男の毎日変わる表情を見ながら、親ができることは見守ることと聞くことだけっていうフェーズにもう入ったんだなあと思っている。やきもきすることもあるけど、何もしないことこそすべきことなんだろうな。
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