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子どもの自立を見守ることは母である私の自立なのだ

今春大学卒業の新社会人となる息子はあと10日ほどで家を出ることに。

今朝、息子は自分の部屋からティッシュの空き箱を4つも持ってきてゴミ箱の前に置いてバイトに出かけた。
私はそれを見つけて「ティッシュの箱は潰して、ビニールの部分は剥いで出すことを教えなきゃ!」「そもそもゴミの分別はできるのかしら?」などと考えてしまい、可笑しくなった。

そんなことは分かっていて面倒だからゴミ箱の前に置いて行ったのよ!!



4つ上の娘は2年前に一人暮らしを始めて今年でOL生活5年目に突入する。
息子も娘と同様に就職して先ずは実家から通い、お金を貯めてから家を出るのかなぁと思ったのだが、バイトで貯めたギリギリのお金で引っ越すことにしたのだ。

内定した会社は自宅からも30~40分で行けるのだが、息子はとにかく早く家を出ることが自立だと考えているようだ。
社会人になったら家を出るとずいぶん前から息巻いていた。

不動産屋を巡り、住みたい街に住みたい家を見つけ 今は張り切ってIKEAやニトリに通っている。

この数カ月、息子の初めての家探しを静観していた私は、何度か
「その不動産やさんは大丈夫なの?」
「その家賃で生活できるの?」
「もっと会社の近くの方がいいのでは?」
なんて口をはさみたくなったが、グっとこらえ息子から聞かれたこと以外は何も言わないように努めた。

そもそも息子が20歳になったときに私は「卒母」を宣言していたので「息子はもう大人だ。」「何があっても息子が選んだ息子の人生」と自分にいい聞かせることが習慣になっているのだ。

しかし実際の息子はまだまだ親のすねをかじっている甘々な学生さん。
バイトをしてそこそこ稼ぐことで一丁前な気持ちでいるようだが、
「あまーい!」と叫びたくなること多々ある。


我が家は夫も私も過保護な方だったと思うし、特に私は子ども達がなるべく失敗しないように『キレイ』に育ててしまった節があり今になって自分の子育てを反省している。
その時は子どもの為にと考えて、それが一番だと思ってやっていたが、振り返るともっとああすれば良かった、あんな風にしなければ良かったと考えることばかりだ。

息子は幼い時から好奇心が旺盛で自律心が強かったので、どの年代でも私の想像の斜め上を行くような子だった。
思春期、反抗期はだいぶ戦った記憶がある。「私がブレてはいけない!」という強い思いで私なりに一生懸命だったけど息子と『同じ土俵』に上がってしまって心身共にヘロヘロになってしまったこともあった。

結局私が最後まで貫くことができたのは「手作りのご飯をいつもお腹いっぱい食べさせること」だけだったかなと思う。

(反抗期時代のことはまたゆっくり書きたい。)

コロナ禍で私も息子も家で過ごすことが多くなり自然と会話も増えて、ここ2.3年は穏やかに、それなりにいい母子関係になってきていたので「今」の親離れ子離れはよい時期なのかなとも感じている。

これからは子どもの本当の意味での自立を支えるために
私自身が親の自立を確立させなければならないのだ。



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