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ジェラトーニの衣装制作記 - FFX歌舞伎 の巻(前編)-

こんにちは、はるりんpicです。
今回はぬいぐるみの服制作日記第2弾でございます。

→Pia-no-jaC←のHIROさん、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の仁田忠常(ティモンディ高岸さん)に続く衣装は、
『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』のジェクト(坂東彌十郎さん)とシーモア(尾上松也さん)です。

はい、最近ハマった推しの衣装をすぐに作ってジェラトーニに着せがち。

そういや我が家のジェラトーニさん、持ってる服はほぼワタシの推しの衣装や…。
舞浜の既製品は1セットしかない(マジで)。
ジェラトーニ自体が我が推しなので、もはや推しの塊ですやん。やばいwww

ことのはじまり。

作ろうと思ったのは『FFX歌舞伎』を観て、千穐楽でのリピート鑑賞にせっかくだからぬいぐるみ(ジェラトーニ)に衣装を作って持っていこうと思ったところから始まります。

候補には初めての鑑賞でお芝居がささったジェクトとシーモアが挙がりましたが、シーモアは衣装の模様が複雑かつウィッグまで再現しないとシーモアにはならんやろという理由からあえなく落選。
ジェクトも1回目の鑑賞(ちなみに3/14)から4日後に制作を開始しましたが、千穐楽の1週間前(4/6)に何とか間に合いだいぶ苦戦しました。

頭の中でパターンの組み上がりが
イメージできなかったり
ちりめん生地に大苦戦したりで
意外と時間がかかりました

うん、ジェクトで3週間かかってるのにシーモアを3週間では無理だったw
(なお、ジェクトの制作時間は実働時間的には10日くらいでした)

駄菓子菓子。
鑑賞回数が増すほどにじわじわと″きていた″のがシーモア老師こと尾上松也さんだったのであります。

や、FFX歌舞伎は皆すごいんですよ。
でもシーモアは群を抜いてスルメなキャラクターでした。見れば見るほどに味を感じる。
たぶん歌舞伎版に追加されたシーモアの過去回顧シーンのおかげだと思います。
ゲーム未プレイだったからシーモアのことは歌舞伎で初めて知ったのに、主人公でもヒロインでも仲間でもなく敵役にハマるなんて想像し得ませんでした。

松也さんのお芝居も、『鎌倉殿〜』の後鳥羽上皇だけじゃなくて過去にいくつか拝見してる、
それこそ『モアナと伝説の海』のマウイや『おんな城主 直虎』の今井氏真を見ているんですが
何故かここにきて急に″持っていかれて″しまいました。

きっとシーモア老師のせいです。(謎根拠)

(初見はたぶん大河ドラマ? モアナの吹替声優発表の時点で顔と名前を知っていたので直虎より前に、天地人あたりで見てたのかしら…)

公演が終わった後でシーモアと松也さん熱がじわじわと上がってきたので昇華すべく作ることにしました。

…おっと、前置きが長くなりました。

制作過程 ジェクト編

「やれば、できるっ!」のポーズ

ジェクトは仁田殿の直垂をベースに制作しました。というかほぼ流用です。

仁田殿の直垂(縫製前)
図柄は消しゴムはんこで捺して入れてます

今回も「無料型紙工房 ことろ」さんから型紙を拝借・アレンジさせてもらいました。インナーについてはぬいぺさん制作のTシャツの型紙を拝借・アレンジを加えています。

ジェクトは羽織を裏地付きにして袖をアレンジ、袴は広がりを抑えるためにひだを増やして紐の装飾をつけるアレンジをしました。
インナーはTシャツ型紙を片袖にして袖があるほうを小手っぽくアレンジ。

こらこら、生地の上で寝っ転がってはいかんよ

普通の服と違って片袖がない仕様にしているので、裏地を左右反転で考慮したりどっちかの袖が短かったりなので作るのにだいぶ苦労しました。

全景はこんな感じです。
袴は設計ミスで裾を絞れなかったので
結局形を袴のままにしてます。

着物のグラデーションは布用のスタンプ台をステンシルの如くバシバシと叩いて色を入れました。
さすがにこのサイズでグラデーションのかかった布は売ってませんでしたw
そもそもグラデーションのかかった布自体珍しくて全然見かけずでした。無いものは作るしかない。


シーモアの衣装は後編に続きます。