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【FFX歌舞伎】結果的に豊洲ピラに通ってしまった話。(後日談)

こんにちは、はるりんpicです。

先日記事にした『FFX歌舞伎』ですが、結局4回観劇してきました。

本当にアナ雪(映画1作目)とシン・エヴァの鑑賞回数に並んじゃったよ!/(^o^)\
自分でもビックリさ!

最初チケットを買ったときは全然リピート鑑賞するつもりはなかったんですが、

「ストーリーを把握・理解した上でもう一回見たい」

「せっかくなら前方席で俳優さんたちの演技を浴びるように見たい」

「(カーテンコールの写真タイムで俳優さんたち客席降りしないかなぁ…)」←完全に下心丸出し

「千穐楽に何かありそうだしちょうど休みだから千穐楽も行きたい」

…なーんて思ったら鑑賞回数が膨れていってしまいました😅
今になって4回はだいぶ通ったと我ながら思いますがTwitterでハッシュタグ追いをしてたら
16回見たという猛者オブ猛者もおられてさらにビックリ。。。

以下に思ったこと・先日の記事のその後などをつらつらと綴っていきます。
ネタバレありますのでこれから配信で初見をという方は回れ右か薄目でのご高覧をお願いします。

↑ネタバレなしの観劇レポはこちらからどうぞ。


●鑑賞した座席はこんな感じ。

全4回の鑑賞ですが、場所は下記のとおり。
1回目:11列目センターブロック
2回目:3列目センターブロック 上手寄り
3回目:5列目センターブロック 下手寄り
4回目:22列目 上手ブロック通路真横(千穐楽)

前方席、劇場の真ん中らへん、比較的後方席と場所を変えて満遍なく見られたかなという感じです。
ちなみに全部通しで鑑賞。
いや、見たいシーンもとい鎌倉殿俳優の活躍シーンが見事に前後編で分散されているのでどっちかだけ見るという選択肢は取れませんでした。
どうせどっちかだけにしたら「前編or後編も見たかったー」ってなるオチだろうし。
心のコンパスには従え。(?)

2回目は今回の観劇で一番の前方席・3列目から

前方席は俳優さんの表情や動きがよく見えるし何なら汗もよく見えましたが、
何より台詞がマイク音声ではなく生の声で聞けて満足度がめちゃくちゃ高かったです。さすが。
アーロン(中村獅童さん)の怒鳴る台詞やキマリ(坂東彦三郎さん)の悲しみの咆哮が迫力満点でした。

そういえば、キマリがガガゼト山で絶叫するとこ、マイクオフだったのかなぁ🤔
後方席でもよく聞こえてマイクを通した感じがしなかったです。
歌舞伎座など本家歌舞伎の公演はマイクを使わないらしいから腹の底から声を出すんだなぁと俳優さんたちの発声に圧倒されました。
そらぁ、シーモア(尾上松也さん)が台詞を喋る度にお腹の帯が上下にぴょこぴょこ動くわけだわ、納得。
あとどなたか忘れちゃったけど、台詞を喋るときにお腹がひっこんでるのが分かる俳優さんがもう1人おられました。
歌舞伎俳優さんたちの腹筋凄そうw

生の声が聞こえるので、マイクオフのアドリブもばっちりキャッチ。ガガゼト山でワッカ(中村橋之助さん)とアーロンが雪山の寒さの話をお客さんも巻き込んでしていたのが面白かったです。

歌舞伎といえば見得、これもしっかり見えました。シーモアが見得を決めた後にニヤリとするところもばっちり。
ばーったり! と見得を決めた瞬間、立ち位置によっては俳優さんと目が合ってすごくドキドキでした。
とりあえず劇中、アーロンとシーモアとは目が合った。アーロン、目力強かった…😮

ただスクリーンの映像は首を振らないと見えないのでスフィアの映像のシーンは忙しく、初見ではなかったので最終的には舞台の俳優さんをガン見してました😅

千穐楽のカーテンコールには主要キャストのほか、
召喚獣ズやシェリンダ(上村折乃助さん)など
役名付きキャストも登場。
スタンディングオベーションでの終幕でした。

後方席は双眼鏡の助けを借りながら舞台を見ましたが、逆にスクリーンの映像は全体を見られたのでさながら映画を見ているようでした。
ミヘンセッションのシーンは本当に映画館で見る映画みたいだったし、飛空艇のシーンはまさにストームライダーでした。
飛空艇は正面の窓の画も景色が流れてたら100点満点だったかなー。

引いたところなら全体を見渡せるかなと思いましたが、
(実際に異界送りとマカラーニャの泉のシーンは俯瞰で見たらとても綺麗でした)
シーモアとユウナの結婚式騒動とシーモア最終異体戦のわちゃわちゃした場面は
結局脳みそが勝手に見たいところへズームをかけてしまったので想定した俯瞰鑑賞はできず😅
現状、配信で行ったり来たり止まったりしながらじっくり見るしかなさそうです。

あと、場面転換で座席が回転するとき「今、客席回ってまーす!」という感覚が椅子からすごく伝わってきて見事に酔ってしまいましたorz

俳優さんの顔も見えるし生声もギリ届き、
ブリッツサポーターズの
応援パフォーマンスが目の前で見られた上に
この日は客席降りがあって超神席だった5列目
千穐楽のカーテンコールより、
トワメル(中村蝶八郎さん)と
シーモアママ(中村蝶紫さん)。
※撮影はカテコの写真タイムに限りOKでした

写真タイムの客席降りは幸いにも2回体験できました。
淡い期待でしたがいざ実施していただけるとなると一気にテンション上がりますね!(°∀°)
しかも千穐楽は後方席にも大勢の俳優さんたちが来てくださいました。
芸能人を見慣れない田舎者なので舞い上がってしまい(芸能人って見慣れるものなのか?)、
せっかくお写真を撮らせてもらえるのに結局肉眼レフに収めてしまって肝心の写真は全然撮れておりませんでした/(^o^)\

●2回目以降は落ち着いて見られたので

初見でストーリー展開把握のほか、
2回目鑑賞時はユウナレスカ(中村芝のぶさん)戦まで、3回目鑑賞時はエンディングまで
YouTubeのプレイ実況動画でおさらいできたので
黒衣さんの活躍はじめ、Twitterのハッシュタグ追いで見かけた小ネタ、マイクオフのアドリブなどじっくり堪能できました。

黒衣さんすごいなー!
ブリッツボールの投げ合いやシュート、前編山場のシーモアバトルでの小道具の受け渡しがとても滑らかでした。
特にティーダ(尾上菊之助さん)やワッカがボールをキャッチするところや
ユウナ(中村米吉さん)がブーケから杖に持ち替えるところが自然な流れで初見時は驚きでした。
2回目鑑賞はブリッツボールを使うシーンとシーモアバトルは特に黒衣さんの動きを追ってました笑

つけ打ちの方が5列目あたりにいらっしゃったことに5列目で鑑賞したときに気づきました。
前編の前説で23代目オオアカ屋(中村萬太郎さん)から紹介があるのですが、まさか我々と同じ客席フロアにいてしかも2名体制だったなんて!
舞台が回るのにどこでつけ打ちされてるのか不思議に思っておったのです。
休憩時間に客席脇に置かれたマイクを見つけ、本編で思いっきり横を向いたらマイクのあった場所につけ打ちさんがいらっしゃっててそれで納得でした。

他の方も指摘されてますが、千穐楽でユウナレスカを倒したあとのアーロンとティーダの会話のシーンで
獅童さん、だいぶ感極まってたみたいですね。
「こういうことはな、うまく言葉にできんのだ」
という台詞がだいぶひそひそ声だったのに加えて
ごめん、こういうことはうまく言葉にできんのだ」(ちょっと早口気味)
と素が混じってたような気がします。

台詞を言うのもだいぶ溜めがあったし、鑑賞2回目のときにブラスカ(中村錦之助さん)とジェクト(坂東彌十郎さん)の約束が錯綜していたので
台詞が飛んでしまったのかとドキドキしながら見てましたが目には涙があったそうで。。。
(双眼鏡で2人をガン見してたけど見えなかった…)

獅童さん、サービス精神もかなり旺盛な方みたいでガガゼト山のアドリブのほかに
前編のシーモアバトルでおそらく台本にはないシーモアとの取っ組み合いを繰り広げたり(松也さん、顔は笑ってた気がするし千穐楽は取っ組み合いの尺が長かった)、
ユウナレスカ様の蛇ちゃんに指をチョイチョイとして挑発したり(初見時は見なかった気がするのでたぶんアドリブ)、
カーテンコールでは子どもを見かけたら真っ先に行って一緒に写真を撮ったり(一部のオトナはだいぶ嫉妬してたみたいですが)と、
見ていて楽しい・ほっこりするシーンをたくさん見せてくださいました。

自分の中で一番ささったのは松也さんでした。
観劇前の前情報から
シーモア=ストーリーの中ボス的存在らしい
⇒中ボスってことはやられたらそこで退場
だと思ってたのに、
割と早くから出てくるけど実は未練たらったらな中ボスで最終盤まで出てくるキャラクター
だったなんて知りませんでした。

やられたはずなのに結婚式のシーンで登場して、その後もちょくちょく出てきたから
その度に「松也さんきたー!」って嬉々として見ていました。
↑『鎌倉殿』では後鳥羽上皇=物語のラスボスだったから登場が遅かったし、舞台初見当時はシーモアの生い立ちや顛末まで予習できなかったので当然っちゃ当然な反応かも。

シーモアの真の目的を知ってからはばっちりしつこいキャラ認識になって、見得とニヤリ顔のコンボを「決めよったなw」という目で見られるようになりました笑
いや、シーモアの見得+ニヤリ顔って悪役感たっぷりでめちゃくちゃかっこいいんですけどね。

舞台初見→おさらい(エボンドームの回想スフィア)→舞台2回目→ストーリーを最後までおさらい→舞台3回目
の順でストーリーを追いかけたので、シーモアの生い立ちと顛末を舞台と原作の同時進行で見て深掘りすることができました。
そのせいか、闇堕ちの瞬間の台詞
「私は貴方を、この世界を、決して許さん」
は鑑賞回が増すごとに、特に3回目鑑賞のときはズンと心深くを刺されました。
あれは色んな意味でおちる。

3月14日公演のカーテンコールより。
突然ワッカと一緒にオオアカ屋を担ぎ上げてましたw

舞台本編はそれくらいシリアスなキャラなのに、公演前記者会見やカーテンコールでコミカルなキャラを見せてくるのはずるい。
「絶対面白いよ! 観に来てね☆」の一言を見ずに舞台鑑賞を決めましたがあれ見ても即決だったかもしれないwww

ある日の公演のカテコ写真タイムでは獅童さんを追って子どもとの写真撮影に応じておられたからきっと優しい方なんだろうなぁ。

●推しの衣装を推しに着せる in FFX歌舞伎

『鎌倉殿の13人』の仁田殿に続いて、FFX歌舞伎でも推しの衣装作りを催行。

もちろんどの扮装も素敵でした

候補に挙がったのはシーモア(上段中央左)とジェクト(上段中央右)で、どちらも初見でささったキャラクターでした。
なんか胡散臭いししつこいけど同情必至の悲しい過去を持つシーモアと武骨で愛情表現が不器用すぎるスピラの北条時政パパ・ジェクト。
ツボらない理由がなかった。

シーモアもジェクトも俳優さんアクスタを頼んだけどしばらく来ないし、熱が冷めないうちに手元に召喚してどうせなら一緒に舞台見たいじゃん?(?)

幸い、ジェラトーニの前作衣装が鎌倉殿の衣装=和服だったので型紙のアレンジはどちらを取っても難しくはなかったのですが、
シーモアはあの独特な髪型も作らないとシーモアじゃなかろうということで、制作期間の事情もありジェクトを選択。

十郎さん扮するジェクトになったジェラトーニ
略してヤジェクトーニ。
思いのほか苦戦して制作期間は3週間(実働10日)

色々思うところはありますが″ウチの子″感は出ているかなー、と。
「Twitterで見ました」「可愛いですね」と観客の方や劇場スタッフさんから声をかけていただきました。
声かけてくださった皆さま、その節はありがとうございました🙇🏻‍♀️

ちなみにご本人対面は果たせませんでしたが(見ていただいてたけどワタシが気づいてなかったら申し訳ないんですが)、
リュック(上村吉太朗さん)・召喚獣シヴァ(尾上菊史郎さん)・シーモアに気づいていただけました。
シヴァとシーモア、2人ともヤジェクトーニを見ながら「にゃー😺」と言ってくれたのが忘れられないです。
出演者の皆さま、構ってくださりありがとうございました🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

ぬいぐるみに衣装を作って持ってくるのって自分ぐらいかなと思っていましたが、ユウナ・アーロン・ルールー(中村梅枝さん)の衣装を着たぬいぐるみ・人形を会場で見かけました。
ティーダのコスプレをしてる方もおられたなぁ。
キャラクターバウンドコーデの方も結構いて、ユウナとルールーが多かった気がします。

物販コーナーでキャラクターのぬいぐるみが何種類か販売されていたのもあり、ぬい持ちさんも多かったです。

●公演の外の盛り上がりにもハマる

舞台を見てから気になった俳優さんたちのSNSをフォローして投稿を拝見したり、Twitterでのハッシュタグ追いを毎日のようにしてます笑
舞台を見に行った方の感想ツイート、カーテンコールの写真、俳優さんの投稿、ファンアート、まさに十人十色の投稿で毎日見ても飽きませんでした。
さすがに公演が終わって投稿数は減りましたけどハッシュタグ追いの習慣は未だに抜けず笑

YouTubeのプレイ実況、FFX歌舞伎を見て実際に自分でもストーリーを追体験しようと思って原作ゲームも始めました。
初めてUSJに行ったとき、『E.T.』も『ターミネーター2』も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズも全く知らずにアトラクションに乗ったものだから結局話がよく分からなくて、帰ってから原作映画を見たのを思い出します笑

アルティマニア片手に牛歩プレイですが楽しみながら進行させてます。
とりあえずジェクトシュートは2度目の挑戦で習得できました。
あとはブリッツ決勝を筆頭とした各種サブイベントがクリアできるか。。。

あと、せっかくなので本家(?)歌舞伎座公演もこれを機に見てみようと思って5月の公演のチケットを取ってみました。
建て替え後の劇場に地元産の木材が使われてるというのに未だに行けてなかったし
ハマる・ハマらないは見てみないと分からんですが、これも社会勉強ということで。
しかし、「歌舞伎は役者さんで観に行く」と言うておられる方がいらっしゃったけど本当ね。
5月公演にしようと決めたのも演目というより俳優さんで決めたもの。
って、そもそもFFX歌舞伎が俳優さん目当てだったわ。今更でした😅

…というか、「新作見た方、次はぜひ古典も見てください」という歌舞伎業界の術中に見事にハマっていると思うんだけど気のせい?

☆ ★ ☆ ★ ☆

『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』というメディアミックス作品をきっかけに、多方面に興味と世界を拓くことができたので
見てみようと勇気を持って観劇に行って良かったなと思っています。
舞台の企画をされた尾上菊之助さん、ならびに出演者・スタッフの皆さま、ザナルカンドへの旅路と感動を共有した観客の皆さまに感謝。

再演があればまたぜひ伺いたいなぁ。

ありがとう、豊洲ピラ。