劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」を観ました
※この記事には劇場版最新作のネタバレが含まれます。予めご了承ください。
劇場版ばかり見ている人にも優しい、それがコナン映画
筆者は、「名探偵コナン」については、幼少期はアニメも劇場版も見ていたけど、最近は劇場版しか見ていないなぁ……という中途半端な視聴状況である。原作については、幼少期に馴染みの床屋さんで読んでいた程度で、現在コナン君達がどんな状況なのか正確に把握できていない。
しかし、劇場版「名探偵コナン」はそんな中途半端な視聴状況の観客にも親切だ。
何故なら「俺は高校生探偵、工藤新一」から始まるあらすじ&映画に関わるキャラクター解説を入れてくれるからだ。あれは実に有難い。何となく映画を理解することができる。
なので、そんなに気負わずに、最新作「黒鉄の魚影」を観てきた。
ちなみに筆者が遊んでいる「艦これ」では絶賛潜水艦がヘイトを溜めているので潜水艦が景気良く爆発しないかな……と思ったりしていた。そう思っていたらしっかり爆発したので心スッキリだ。そういえば青山先生も提督であるし、潜水艦が沈むのは必然だったのかも知れない。
印象に残ったシーンとかキャスティングのトリック(?)について
とはいえ、筆者は「名探偵コナン」の知識に乏しいので、詳細な解説はできない。よって、印象に残ったシーンなどを挙げて感想としていく。
劇場版視聴済みの前提の感想となることを予めご了承ください。
・ウォッカ以外誰も乗り気じゃない哀ちゃん誘拐
今回は序盤から哀ちゃん=シェリーが組織の幹部にバレるという衝撃的な展開をやり、なかなかハラハラさせられた。
……が、正体を知ったのがウォッカ、ベルモット、キール、バーボンであったため、哀ちゃん誘拐に乗り気なのはウォッカだけだったのはちょっと笑った。「えー……余計な仕事? 嫌だなー……」という空気、定時間際のオフィスか?
まぁ何せウォッカ以外はスパイか独自の思惑持ちだ。哀ちゃん誘拐なんてやらんで済むならそうしたいだろう。
幹部の多くがスパイか独自の思惑持ち。文字にすると最悪な職場である。
・黒の組織はそろそろ真面目に空手対策を考えるべき
まさか蘭姉ちゃんがウォッカとピンガの車をぶっ壊しかねない勢いで戦闘に入ってくるとは思わなかった。そして、ピンガにかなりいい勝負していたのはもっとびっくりした。空手の使い手とはいえ女子高生だぞ? 世界チャンピオンどころか日本のトップでもないんだぞ?
もしあの場にいたのが京極さんだったらあそこで映画が終わっていた。園子との繋がり的に京極さんが来る可能性が0でないのが恐ろしいところだ。京極さんと遭遇する前に、黒の組織は空手対策をするか、いっそ空手の達人を仲間に引き入れるべきだろう。多分京極さんには通じないが。
ところどころ涙ぐんだ
哀ちゃんが誘拐されて涙する博士を見て、こっちも泣きそうだった。
ゲストキャラの直美を叱咤激励する哀ちゃんを見て泣いた。
蘭姉ちゃんに亡き姉を重ねて切なそうにしている哀ちゃんで泣いた。
今作は、筆者の涙腺に効くシーンが結構多かった。
キャスティングにびっくり
てっきり違う声優さんかと……。ある意味最大のトリックだったかも知れない。
(2023/04/27追記)
声優さんについて追記。
筆者は、本作を先に見ていた後輩に「パンフレットは映画を観終わるまで読まないでくださいね」と言われており、まぁネタバレあるもんなと思って素直に従っていた。
観終わってから「なるほど……」となった。今回はある意味キャスティングが最大のトリックだ。
「名探偵コナン」においてメタ的に犯人を推理する際は声優に注目するのが一番手っ取り早いというセオリーがある。有名声優=犯人と思えばそれなりに当たる。
しかし、本作は容疑者が皆有名声優!ずるい!メタ推理封じ!!
しかし、そうであっても声優にサプライズを仕込んでいたのがすごいところだ。正直エンドロールとパンフレットを見るまで全然気付けなかった。演じる人の凄さを思い知った。
物騒だけど何か愉快、ジンニキ
冒頭でユーロポールの職員を撃ったシーンが一番怖かった。
後はいつものシェリー会いたいポエムお兄さんで、「クソシステムじゃねぇか!!」とキレるシーンで観客を笑わせてくれた。そして今回も身内の粛清はばっちりだ。
いや生きてたんかい!?
映画の中盤頃、直美が作ったシステムを黒の組織に渡すようウォッカが直美を脅すシーンがある。ウォッカは直美にいうことを聞かせるために監視カメラのシステムを悪用し、彼女の父親を殺そうとする。
直美の父を助けようとFBIが奔走し、直美も父に逃げるよう必死に叫ぶが、その甲斐なく直美の父は黒の組織のスナイパーに撃たれてしまう……。本作で最も悲しく、黒の組織の非道さを実感するシーンだ……。
……と思っていたらエンドロールで直美の父が生きていることが明かされる。
「よかったね!」と思う反面「いや首か頭部撃たれてましたよね?よく無事だったな」とも思ってしまう。
まぁ、当たりどころが奇跡的に良くて助かるというのは現実でも耳にする話だ。直美の父もきっとそうだったのだろう。そうでなければ、同室でK先生とブラックジャックがお茶でもしていたかだ。
(他に感想を思いついたら追記していきます)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?