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中の人アンチがラブライバーになった話

この記事は声優文化研究会の新歓企画「オタクとしての芽生え」シリーズに寄稿されています。

こんにちは。20(現24)生のはるぽんと申します。

「オタクになったきっかけ」とのことですが、両親曰く幼い頃からANIMAXにかじりつき、プリキュアが見れないからといって運動会をサボろうとするような生まれつきのオタクだったみたいなのでなにも書けることがありません…

アニメ以外で語れることはラブライブくらいしかないので、私が今推している小林愛香さんに出会い、本当の意味でラブライバーになった日のことを書きたいと思います。


0. ラブライブって何?

2024年にラブライブを知らないオタクっているんですか?
学校内で結成されるアイドルグループである「スクールアイドル」たちが様々な困難に立ち向かいながら限られた時間の中でそれぞれの輝きを追い求める物語です。
アニメだけでなく、雑誌やライブ、漫画、ゲームなど様々な媒体を通じて物語を楽しむことができます。

2010年にμ'sから始まった物語はAqours、虹ヶ咲、Liella!と受け継がれ、現在は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブが特に注目を集めています。

1.ラブライブとの出会い

私がラブライブ!そのものに出会ったのは中学2年生のころ、ちょうどAqoursがデビューした年でした。スクフェスからアニメを見て…という典型的なハマり方です。そんなラブライバーへの登竜門というべきスクフェスのサ終って本当に(ry

さて、ラブライブやアイマスをはじめとした二次元アイドルコンテンツの特徴のひとつとして、キャラクターとキャストとの距離が非常に近いことが挙げられます。ライブなどではキャストの皆様がキャラクターとしてパフォーマンスを行うのはもちろん、キャストがキャラクターに影響を受けたり、反対にキャストの個性や言動がキャラクターに逆輸入されたりもします。

しかしながら、思春期真っ盛りの少年はそれがどうも気に食わなかったらしく、成人女性のJKコスプレとか本当に…などと文句を垂れながらアニメとスクフェス以外の供給をシャットアウトしていました。
結果としてキャストの顔はおろか名前すら知らないラブライバーというよくわからない存在になっていました。

2.受験鬱とラブライバーとしての目覚め

そんな状態で2015~19というAqours黄金期を過ごしていたのですが、劇場版も5thライブも終わった2019年夏、私に転機が訪れました。

2020年入学の私にとって19年の夏は受験の天王山と呼ばれるような大事な時期でした。高校3年生あるあるだと思いますが、当時の私は部活動での失敗もあり、重めの受験鬱になっていました。そんな時にお世話になるものといえばYouTube。授業系の動画を見て勉強した気分になったり、他の動画を見て気を紛らわしたりしていました。

時間を浪費する日々を過ごしていたある日、1本の動画が流れてきました。
「シャドバ×スクフェス コラボ開催直前放送!!~アリサとヨハネで堕天しよ♡スペシャル~」です。

私のラブライブ!における推しは津島善子さんで、彼女はスクフェス×シャドバコラボのキャンペーンガールに選ばれていました。
劇場版も終わり供給がほとんどない寂しさからか、単に時間を持て余していたからか、中の人アンチだったはずの私はその動画を開いてしまいました。

いや、あまりにも、顔が良い。

一目惚れってこういうことを言うんだな~とか思う暇もなく、気づいたら彼女のことについていろいろと調べていました。
小林愛香さん。年齢は8つ上で身長は津島善子さんと同じ156cm etc…
推しの声優なので当然声は前々から好きなわけですが、生放送などで見せる屈託のない笑顔や笑い声。曲に合わせて変化する歌声にかっこいいパフォーマンス。調べれば調べるほど虜になっていきました。

小林愛香さんについて調べる過程で、Aqoursの他のキャストやAqoursそのものの活動についてもたくさん触れました。
すると、私が中の人アンチをしている間の3年間、キャストの皆様がお披露目から5thライブまで紡いできた数々の軌跡を目の当たりにしました。
それは決してコスプレではない、正真正銘のアイドルでした。
きっかけこそ顔でしたが、作中同様に逆風を受けながらも輝きを追い求めて駆け抜ける9人のアイドルの姿に完全に夢中になりました。
私はなんてもったいないことをしていたんだろうと、今でもこの3年間を後悔しています。

小林愛香さん、そしてAqoursとの出会いが私を受験鬱から救い出してくれました。志望校に合格し、今この大学で研究ができているのは間違いなくそのおかげです。

3.まとめ / 声研について

中の人アンチと化していた拗らせラブライバー少年は小林愛香さんとの出会いをきっかけにラブライバー完全体となるとともに受験鬱を乗り越え、無事志望校に合格しオタク大学生活を満喫するのでした。心の底から感謝しています。もちろん両親や先生、友達にも。

さて、声優文化研究会、もといオタクの中にはこんな感じでコンテンツに異常な思い入れのある人がたくさんいますし、いろんな思想を持った人がいます。たくさんのオタクとの交流ができるので、同じ話で盛り上がることはもちろん、全く知らなかった世界に触れることだってできます。
私は学部3年生からこのサークルに入りましたが、動機も後輩も先輩も暖かく迎え入れてくれましたし、すぐに仲良くなれました。とはいえ、もっと早く入りたかったなぁと常日頃感じています。

今入部しようか迷っているオタク、入部しましょう。
声優のことよくわからないし…というオタク、大丈夫です。私が知っている声優はほとんどラブライブ声優です。
コミュニケーションとるのが苦手なオタク、大丈夫です。周りはみんなオタクです。
新入生じゃないオタク、大丈夫です。そのうち学年って概念がよくわからなくなってきます。
バチャ豚、一緒に頑張ろう。

私はもう院生なので部会に行く機会はそう多くないですが、ぜひいろんなコンテンツやアニメの話を聞かせてください。待ってます。

声研新歓X
https://twitter.com/uec_seiyu_bunka

p.s. 新生ラブライブ研究会も何卒よろしくお願いします。
https://twitter.com/uec_lovelive_

<再掲>
この記事は声優文化研究会の新歓企画「オタクとしての芽生え」シリーズに含まれています。
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テーマから反れるのでおまけ

これまでの文章に関連する話なので書いたはいいけど、テーマから反れている気がするのでおまけにします。
私にとって非常に思い入れのある楽曲の話です。

Deep Resonance

話をスクフェス×シャドバコラボに戻します。
このコラボにおいては津島善子さん初の単独センター楽曲である「Deep Resonance」がコラボ楽曲として登場しました。

ラブライブ!には「センターポジション総選挙」と題してナンバリングシングルのセンターポジションとなるキャラクターを投票で選ぶという催しがあったのですが、3回行われたAqoursの総選挙で津島善子さんは4位⇒2位(中間1位)⇒2位(中間1位)とあと一歩のところで辛酸を舐めていました。
そのためこの楽曲は善子推しとしては当然待望の曲だったわけですが、問題はその歌詞です。

痛みが 嘆きが 君の夢を貪る
でもまた光が 君の夢を照らすよ
誰かの鼓動が 君の胸に重なるように
壊れそうなこんな世界で 出会ったのは偶然じゃない
君とのレゾナンス…感じてる
闇へと 声よ駆け抜けろ

Deep Resonance / Aqours 歌詞 作詞:畑亜貴

なにこれ、俺のための曲?(違います)

(どこが刺さったかといわれると全部ですが著作権的にやばいので一部引用)この曲の歌詞が受験鬱で壊れかけだった私の背中を押してくれました。
Aqoursという光が照らしてくれたおかげで、私の様子を見ながら応援してくれる両親や、一緒に頑張ってくれる先生、友達etc…がいることに気づくことができました。

跳びポあるけど、もう跳ばない。大切な曲なので。

ユニット甲子園で情緒破壊された話

小林愛香さんとAqoursのお陰で入学できた電気通信大学ですが、2024年3月で私は卒業を迎えました。
大学生活最後に参加したラブライブのライブがユニット甲子園でした。

私はDay2のみ参加したのですが、本当に感謝でいっぱいのライブでした。

わいわいわいの新曲披露をはじめ、Deepnessやノンフィクションといった今後披露される機会が中々ないであろう楽曲、全サンシャイナー待望のAwaken the Power、そしてCatChu! ⇒ Guilty Kiss ⇒ DOLLCHESTRAという神の流れと見どころ満載のライブで私のボルテージは最高潮に達していました。

そして迎えた11回表、大画面に現れた「スペシャルクールユニット」。そのセンターにいたのは推し、津島善子。

思考停止する私をよそに流れ始めたのは「Deep Resonance」。
崩れ落ちる私。

声出し解禁後初披露らしいのですが、別にコール入れるような場所もなければ入れる余裕もなかったのでただ「高まって止まらなく」なっていました。

越境ライブなのでオリジナルとは異なるキャストでの披露となるのが魅力の一つですが、この曲、野中ここなさん、田野アサミさんなど歌唱力の権化みたいなキャストが集結していて本当にうれしかったです。(ここに楠木ともりさんがいたら…と無粋な考えもよぎってしまいましたが)

何よりも、大学生活最後のラブライブの現場でこの曲を聴けたことは一生の思い出だと強く思います。

ただ、悪いオタクたちのせいで跳びポがある曲はなんであれ跳ぶという悪い習慣が身についていたのでこの時も跳んでしまいました。激しく後悔しています。跳んでいい曲と悪い曲があるんだと知りました。もうやらない。

みんなも跳びポ教には気をつけようね。

おしまい。

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