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システム障害とシステム移行

某飲料メーカーで、新システムへの移行に関連する大規模なシステム障害が発生し、一部商品が製造販売できないなど、深刻な経営問題が長期間に渡って発生しているとのニュースを聞いた。

メーカーサイドばかりでなく自分の生活にも直接影響(愛飲している風呂上りのジュースが欠品^^)し、少しばかり気になる事案でもあるため、「システム移行」について思いつくままに下記する。

同メーカーで発生している障害の内容や運用しているシステムの詳細については不明だが、旧システムから新システムに移行する際には、一般的には次のような作業が発生し、どれかに不手際があるとシステムの運用に深刻な影響を与える。

・ユーザートレーニング
・システムテスト
・データ移行(マスタデータ、トランザクションデータ)
・アプリケーション移行
・新システムの稼働
・旧システムの停止

また、システムを刷新するような大きなシステム移行の場合、基盤面で見ると、例えば、

・社内開発したシステムからパッケージソフトを利用したシステムに移行する。
・社内もしくは自社で管理するデータセンターで運用していたシステムを社外のクラウドサービスに移行する。

などのケースがある。

更に、旧システムから新システムへの運用切替え手順は、

・当面は旧システムと新システムを並行運用し、徐々に新システムに一本化する。
・旧システムから新システムへ一斉に切り替える。(ほとんどの場合こっち)

の2通りがある。

そして最も重要な課題は、上記移行を誰が行うか、即ち、

・社内のシステム部門が主体になって移行作業を行う。
・ベンダーに丸投げする。

がある。

情報システムを仕事にする者にとって、上記のことは基本知識として承知されていると思うが、今回の事案の問題はどこにあるのだろう、と老婆心ながら少々気になったので備忘しておく次第。

以上


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