HaLu詩〜すずらん〜
「すずらん」
実家の畑には
鈴蘭が咲いていた
昔から大好きな花
どこか母さんに似てる花
大家族に嫁いだ母さんは
私を含め3人の子を産み育て
いつも鈴蘭の花のように
下をみて仕事をしていた
祖母が突然亡くなった時
あなたはまだ27歳だった
帰る場所を無くした母さん
どれほど寂しかっただろう
甘えられる人を亡くした母さん
どんなに心細かっただろう
あなたの悲しみを知り得ない私は
たくさん苦労をかけた
鈴蘭を見てると
優しい気持ちになる
華やかではない花
どこか母さんに似てる花
やがて私は商売屋に嫁ぎ
3人の子どもを産み育て分かった
親が生きていてくれるだけで
強く護られてることを
育児中 27歳の私は
あなたに何度も救われた
帰る場所を無くした母さん
どれほどの孤独 耐えただろう
家族がいても寂しい夜を
幾度乗り越えてたのだろう
あなたの悲しみを全部抱きしめ
一緒に笑い合いたい
母さん
あなたのおにぎりを一緒に食べたい
母さん
あなたの思い出話をもっと聞きたい
あぁ あぁ 母さん 私のお母さん
鈴蘭のように可愛く揺れて
笑うあなたに会いたい
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