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多分、共感されない授乳の話

私は、2017年の7月に子供を産みました。


はじめての育児で一番戸惑ったのが、授乳時間の長さ。
授乳の時間は、普通大体1回につき
15分から20分と言われます。
もっと短い子もいる。


ですが、我が子は新生児期から1回1時間はかかっていました。
そして、夕方の授乳はお昼寝も兼ねているのか、
2時間〜3時間。最長は3時間半でした。


育児の悩みは、ママ友に話すと、
約98%は「ウチもウチも!おんなじ!」と言ってくれる人が現れて、
ホッとするものです。


ところが、この授乳の話は、
誰に話しても「ウチも!」という人がいない。


どちらかというと
「信じられない!」「よく我慢してるね」
という反応。


「そういえば、ハルさんところは、一旦授乳室に入ると出てこないよね〜」


・・・・・・・
このままでいいのかな?
だんだん不安になってきました。


検診の時などに、助産師さんや小児科のお医者さんに相談したこともあります。
大体、「なにそれ!」「今日からやめてください!」
「泣いてもやめさせればいいんですよ!」
などと言われて、怒られます。


ですが、私はやめたい訳ではなかったんですね。
ただ、どうしてそんなに長い時間かかるのか、
お乳の出が悪いのか、子供の吸い方に問題があってうまく吸えないからなのか。
何か子供にとって良くないことはないのか。
そういうことを聞きたかったんです。


しかし、そういう疑問に答えてくれる人には一人も出会えず。
私も産後、そこまで理路整然と自分の考えていることを話せなくて、
いつもモヤモヤしていた気がします。


最終的にある助産師さんに
「お母さんが嫌だったら途中でやめたらいいですよ。
嫌じゃなかったら、続けてもいいんですよ」
と言ってもらって、


また、吸っている時の子供が
とても幸せそうだなと思ったのもあって、
そのまま続けることにしました。


また、私自身はと言えば、この長時間授乳に救われてたんですね。
子供が小さいうちは、自分のための時間は滅多に取れません。


ですが、我が家の場合、授乳姿勢さえ維持していれば、
長ければ3時間、まとまった自分の時間が取れるんです。
これは、すごいことです。


ちょっと、いやだいぶ、
お尻が痛いことにはなりますが。


まあ、とは言え、その貴重な3時間、
あまり生産的なことはしてませんでした。

授乳の時間が来て子供が泣きだすと、まずトイレに行って、
食べ物や飲み物、テレビのリモコンやスマホなどを
授乳をする椅子の近くに並べておく。
授乳中は動けないので、準備が大事です。


そして授乳中は、フィギュアスケート観戦が大好きだったので、
世界選手権などの試合を第1滑走者から全部見たり、
ドラマを録画しておいて片っ端から見たり。
映画を1本余裕で見ることもできました。


こんな時間を、子供が産まれた後に取れるとは思いませんでした。


振り返れば、あの時間に救われたなあと思います。
また、子どもと相性が良かったんでしょうね。
お互い、のんびり屋だったんでしょう。


子供はもうすぐ3歳になります。
もう、1時間以上もおっぱいを吸うことはないし、
彼が起きている間・家にいる間は、私だけの時間はまずありません。
あの3時間授乳がなつかしくなります。


また、子どもって、やっぱり一人一人違うんですね。
こんなふうに、人と違う行動をする子もいるけれど大丈夫。
今は元気に育っているし心配ないよ、と、当時の自分に言ってあげたいです。

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