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「拾う」「作る」「瑠璃も玻璃も」

始めまして、週末は浜辺でガラスを拾ってる大学生です。
趣味で「シーグラス」を加工してアクセサリー制作、販売を行っています。
今回の記事では活動のきっかけと思いをお伝えできれば何よりです。



シーグラス

青色で透明度の高いシーグラス

シーグラスは、ビーチグラスとも呼ばれ、砂浜や水辺で見られる、海によって風化したガラスの一種です。ガラスの破片が海へ流され、波や砂などによって転がされ、滑らかになることで生まれます。シーグラスは、丸みを帯び、つやがあり緑、茶、白、青など、さまざまな色があります。

シーグラスは、廃棄されたビンや瓶、その他のガラス製品など、さまざまな場所から産出され、世界中に存在しています。アクセサリーの材料としてだけでなく、モザイク画や花瓶などの装飾品の素材としてもよく使われています。

簡単に言うと海で研磨されたガラスがシーグラスです。
色も大きさも様々で同じ色でも質感が違ったり、全てが一点物で蒐集を熱心に行うコレクターや愛好家もいます。

シーグラスとの出会い

夏の夜明けに浜辺を散歩していると


朝日を反射して輝く綺麗な石が沢山落ちていました。
触れた際の手触りで「あぁ、これはガラスだな」と分かりましたが
「何故海にガラス?どうして普通のガラスと違うのか?」と頭の中に疑問が溢れました。
これが私とシーグラスの出会いでした。

初めて拾ったシーグラス達

拾って持ち帰った理由は

その時は何となくでした。
何となく綺麗で、でも歪で、ただのガラスが特別に見えたのです。

アクセサリーの製作のきっかけ

それからしばらくしてボランティアの講義で小中学校生向けのワークショップ開催が決まり何ができるか頭を悩ましていました。
そんな折りに気分転換にアニメを見ているとシーグラスを加工してアクセサリー製作を行う場面がありました。
「これ使えるのでは!」とすぐに情報を集め、工具を購入してシーグラスでアクセサリーを作製しました。
「作ってみたい」「作れたら楽しいだろうな」という衝動が私を突き動かして工具や材料を揃えさせました。

初めて作成したネックレスとフォトフレーム

上の試作品を見せると大学講師と子供からもウケが良くワークショップでは子供達と一緒にシーグラスを拾いに行きそしてフォトフレームとネックレスの作成を行いました。

ネックレス作成

子供達がシーグラスに夢中になっている様子を見て自分の行動や経験が誰かを夢中にできたのかと思いシーグラスとの関係が少し変わりました。

海へ

子供達とシーグラスを拾いに行くリハーサルで何度か海に訪れていたのですが、今でも定期的に海に行きシーグラスを収集しています。

海を眺めたり、シーグラスを拾ったり最初の内はあまり深い考えがあったわけでもなく収集をしていましたが、県内のとあるビーチではさみが落ちているのを見つけた時に一つの問いが起きました。
「自分に取って有益で綺麗なガラスは拾うのに危険物は見て見ぬ振りをして立ち去るのか?」という問いでした。
その以前にもシーグラスを拾っているとゴミが目に付くことがありましたが、処理できる量のごみではなく移動手段がバイクなこともあり見過ごしていました。
正直、浜辺でどのような経緯で捨てられたか分からない危険物を持ち帰りたくはありませんでしたが、しかし、小さな子供も遊ぶビーチにはさみという危険物は相応しくないのでバイクのシート下に入れて持ち帰りました。
その後よくよくこの問いについて考えるとビーチのゴミのすべてを拾うことはできないが、人を傷つける類のゴミやガラスは自分1人でも処理ができ、ビーチで遊ぶ人やビーチクリーンを行う人の助けになるという結論に至り、収集の際のルールとして徹底しています。

趣味からイベント参加へ

アクセサリー製作は趣味としてしばらくは作るだけで自己完結していたのですが、知り合いにシーグラスついて話すとアクセサリーが欲しいと言う方もおられ販売イベント参加への踏ん切りがつきました。
見ず知らず初めましてのお客様に販売を行うのはハードルありますが同時にどのような反応が見られるかワクワクしています。
現在販売に向けて作品を鋭意準備中です。

販売予定のネックレス例

「RURIMOHARIMO」へ

「RURIMOHARIMO」は私のシーグラスショップの屋号になります。
元は「瑠璃も玻璃も照らせば光る」という江戸いろは歌の一つであり

瑠璃も玻璃も照らせば光るとは、すぐれた素質や才能がある者は、どこにいても目立つというたとえ。また、そのような者が活躍の場を与えられたときには能力をいかんなく発揮するということ。

https://kotowaza-dictionary.jp

瑠璃も玻璃も仏教七七宝の一つですが、瑠璃は宝石のラピスラズリ、玻璃は水晶を表します。そして後に硝子にも瑠璃と玻璃が当てはめられ、硝子のことを瑠璃、玻璃と呼称するようになりました。
この言葉に私のシーグラスへの捉え方と親和性を強く感じたため屋号の基としました。また、光を当てるのは私ではなくシーグラスを見るお客様だと考えたため「瑠璃も玻璃照らせば光る」-「照らせば光る」=「瑠璃も玻璃も」=「RURIMOHARIMO」シーグラスは海ゴミであり、海に本来あるべきものではありません。「RURIMOHARIMO」の目的は海からシーグラスを無くすことにあります。シーグラスの知名度を上げお客様を増やすことで海に赴く機会を増やし人々の環境への意識を向上させることで海からゴミを無くす。ゴミが原因で危害を受ける人と動物を0にすることがゴールになります。

終わりに

拙い文章にここまでお付き合い頂きありがとうございました。
活動はまだ始まったばかりですが
これから「RURIMOHARIMO」として活動をnoteに纏めていきます。
また今後はネットショップでの商品販売、Instagramでの作品紹介などを計画していますのでお付き合い頂ければ幸いです。

シーグラスの断面

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