開いた口と鳥肌

「開いた口が塞がらない」を感動したシーンで使っている人がいるけど、そういう使い方があるのかと娘に聞かれた。ツイッターで検索すると、映画や舞台を見てとても素晴らしくて開いた口が塞がりませんでしたという使い方がちらほらと。もちろん誤用であるが、このような誤用も、使う人が多くなったら、誤用ではなくなるのだろう。しかし、まだほとんどの人が「今日の舞台、開いた口が塞がりませんでした」って言われたらショックだろう。

「鳥肌が立つ」と並べて使っている人もいたが、口が素晴らしさのため驚いて開いたときに鳥肌は立つものだろうか。口が開くのと鳥肌は両立しないのではないかと思った。鳥肌は別に本当に鳥肌が立ってなくてもそういうのだろうし、口開けてなくても口開けたって言うんだろうけど、鳥肌が立つ時の感じや口が開いちゃうときの感じを、よくわからないままになんとなく使っているのだろう。なんかすごくて感動したっていうのはわかるけど、そこはきちんと表現しなければリアルに伝わらないよ。

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