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「トウガラシ×胡麻」が至高だよねって話

ここ1年近く、「地獄の担々麺 天竜」というお店の激辛担々麺にハマっている。だいたい1週間に1回の頻度で食べている。お店は暖簾分けを含めて複数あり、激辛マニアの間では有名な存在のはずだ。

ただし、ここの担々麺は単に激辛なだけではなく、スープに濃厚な胡麻を使っていることも、地獄の担々麺を地獄の担々麺たらしめる必要欠くべからざる重要なファクターになっている。

そう、私がいまここであなたに伝えたいのは、「トウガラシと胡麻の組み合わせこそ至高である」という一種の価値観、あるいは真理と呼べるものだ。

「地獄の担々麺」についてはネットで多くの有名人やYouTuberたちによって紹介されているので、これ以上の説明は譲る。

いまこの文章を読んでいるあなたはきっと、「地獄の担々麺のことを知りたい」と思って記事を開いたわけではないはずだ。なぜなら、この記事のタイトルには「地獄の担々麺」や「天竜」といったワードを用いていないのだから。

あなたのいまの最大の関心ごとは、この私であり、私がなぜ「トウガラシと胡麻の組み合わせこそが至高」という結論に至ったのか。それを知ることを強く欲している。図星であろう。

あなたは、私のことを知りたい。私はあなたに、私のことを知ってもらいたい。だから、私は筆を取る。言葉(ことのは)を紡ぎ、それをnoteという媒体に格納し、発信する。

関心のない人は、どうぞ、ブラウザの「戻る」ボタンをクリックして、希望する情報へとアクセスしてほしい。

閑話休題。私は台北で生活していた頃、「温州大餛飩」という名前のワンタン麺のチェーンにハマっていたことがある。だいたい1週間に3回ほどは通っていた。
そこで特にハマっていたのは「紅油炒手」という、汁無しワンタン麺だ。白い平麺と、大ぶりのワンタンのほかに、胡麻ペーストが載っているのが特徴だ。味付けとして醤油風の汁が少量かかっているが、私はそれに、卓上のお酢と、店特製のトウガラシ系調味料を載せて食べるのが大好きだった。


その調味料は、トウガラシや豆豉、ニンニクなどをオイルに浸した感じのもので、魚醤も入っている気がする。辛い物が苦手な人は全く食べられないであろうほどの辛さがあるが、ただ辛いだけじゃなく、旨みがあって病みつきになる。

これを、汁無しワンタン麺にかけて食べるのだ。深みのある辛さと濃厚な胡麻ペーストが融合し、絶妙なハーモニーがそこから生まれる。まるで交響曲だと思う。シンフォニー。

汁無しワンタン麺も、地獄の担々麺も、私がハマるものはいずれも、トウガラシと濃厚な胡麻ペーストの融合がその根底にあり、私のハートと舌を掴んで離さない。

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