営繕かるかや怪異譚

私の趣味の一つである、読書。

好きな本、ためになった本などご紹介していきたいと思います。

今回は、営繕かるかや怪異譚を紹介します。小野不由美先生の作品で、文庫化されています。

営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

怪異にまつわる短編で、営繕かるかやさんは家の修繕をするだけで、霊は見えないという設定です。なので、少しホラーですので苦手な方もいらっしゃるかと思います。私は、曖昧さのようなものがわりと好きなので読んでいます。

短編ですが人物は同じなので、オムニバス形式となっています。長編は読むのはちょっと体力がいるな、という方にもおすすめです。

以下感想です。

霊について根本的には解決はしてないし、共存というような形で霊と付き合っていくという点が珍しいなと思いました。

ということは、今その家に住んでいる人は修繕されたところを知っていても、その方が亡くなった場合、工事したり壊したりしたとしたら、また同じことになってしまうということ？

ちょっと怖いですが、そういうものなのかなとも思います。

かるかやさんはほとんど出ないし、早く来てほしい時に来ないし、のんびりとした方でした。そういうキャラクター像が、想像できるのって面白いです。

機会があれば、続編も読んでみたいなと思っています。