秋が、好きだ
暑さが10月まで残った今年、ようやく過ごしやすい秋らしい日々になってきた。
人は、生まれ落ちた季節を肌感覚で覚えているのではないか?と、時折かんがえることがある。
私は秋生まれで、秋が深まってくると、毎年どうしようもないほど、懐かしい気持ちにつつまれるからだ。
秋は誰でも、ノスタルジックな気分になるものではあるけど。
私の場合、「いるべきところに帰ってきた」という感覚に近い。
母の腕の中、ともまた違う。
「この世に私という人間を送ってくれた、神様のもとに帰ったような」感じだ。
そして、心に力が満ち、またこの先一年、なんとかかんとか、進んでいける、という確信を得られる。
生命の泉で身を清め、精気を養い、心身の力が満たされる季節。
それが、私にとっての秋だ。
生まれた季節というのは、人の性格にも影響するのかもしれない、とも思う。
初夏に生まれた人は、カラッと爽やかな風がぬけるような、粘着性の低い性格の人が多い気がするし。
真夏に生まれた人は、エネルギーに満ちていて、意欲にあふれ、近くにいる私にも明るいパワーをくれるような気がする。
冬生まれの人は、辛抱強くて、じっくりゆっくり考えて行動する人が私の周りには多く。
秋生まれの私は…
人からは「おだやかで、いつも落ち着いてるね」なんていわれる。
寒いところに住むは辛抱強くて、海に近い明るい地方に住んでいる人は楽天的、といわれるように。
土地の気候によって、県民性や国民性がつくられるという話もきく。
人は生まれた時、その頃の気候を「この世の中の印象」として、深くインプットするのではないか?
そして、生まれたヒナが初めてみた個体をオヤだと認識するように、
生まれた季節に似た気候こそが、自分がいるべき環境だと、思い込むのかもしれない。
それは深層心理にきざまれ、感じ方にも働きかける…
「じゃあ、ずっとエアコンの中にいた赤ちゃんは、どうなの?」という意見もあるかもしれないが。
夏に生まれてエアコンの中で育った我が娘は、ラテンのノリを持っていることは、言い添えておこう。
生まれた季節によって、性格が影響を受ける、という私の説。
あながち、間違いではないのでは、と思ったりする。
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